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サッカー日本代表・岡田武史監督の進退伺い「冗談だった」発言の裏事情

okadajapan.jpg『指揮官 岡田武史―アルマトイ、
フランス、そして札幌』朝日新聞社

 FIFAワールドカップに向けた国内最後の試合である韓国戦に、サッカー日本代表は0-2の完敗を喫した。このことが、どうせ本番でも負けるだろうという「厭ワールドカップ」気分を醸成してしまったが、さらに問題視されたのが、岡田武史監督の試合後の共同記者会見での一言だ。

「一年に二回も韓国に負けて申し訳ないですし、当然監督の責任問題も言われると思います。ただ、犬飼会長にもいちおう訪ねましたが、”やれ”ということだったので」

 試合後、なんと進退伺いをしたのだと、岡田監督は吐露した。大事な戦いを前に、周囲がチームを支えていこう、選手がチームに貢献しようと気持ちを高めているこの時期に、弱音を吐くとは何事か、むしろ突っ張り通すことがリーダーの責務ではないのか──そうした論調で強烈な批判が飛び交った。

 この空気を察したのか否か、岡田監督は翌25日、離日直前の練習後、囲み取材に応じた際、進退伺い発言が「冗談だった」と修正した。もし本当だったのだとすれば、笑えない冗談だ。修正発言を受けても、本気で冗談だと思っている人間はそういないだろう。

 ところが、同日にスポーツニュースサイト「スポーツナビ」のUstream中継ライター討論会で、ベテランジャーナリストふたりが「オレたちは冗談だと思っていた」と発言したのだという。

「笑ったのは記者会見場の前のほうにいた重鎮、ベテラン記者だけだったと言います。たしかに岡田監督はいつも仏頂面で、冗談か本気か、笑っているのか泣いているのか、判然としないところがあります。しかしそうした外見や気質は、80年代に岡田監督が現役だった頃から知っているベテランには分かっても、中堅以下にはピンとこない。比較的若い報道陣が冗談を真に受け、本気の発言として先走ってしまった可能性がないとは言えません」(サッカー関係者)

 ジェネレーションギャップが生んだ”マスゴミ”的誤報だったのか、それとも「冗談だ」という釈明が単に岡田監督のごまかしなのか。件のUstream中継はアーカイブ化されておらず、事実を辿れないが、そうした言及箇所があったのは確かだという。

 いずれにしても、笑えないタイミングでする発言ではなかったかもしれない。韓国戦の試合終了直後、岡田監督はファンに向けた挨拶をしなかった。ケガの影響で満足にプレーできず、”置物”状態でベンチに晒されていたキャプテンの川口能活に任せ、自らはスタジアム内のどこかにいたのである。そのあとの会見での進退伺い発言。川口が挨拶をしている間、進退伺いをしていたのではないかと勘ぐられても仕方がないではないか。

 士気を高めることもできただろう韓国戦をフイにしてしまった感は否めないが、救いなのは、選手が「ぼくらの責任」とかばう姿勢をみせたため、ファンが岡田監督に対して好意的なこと。もちろん批判も多いが、まだ見捨てずに支えようというファンがいるのは事実だ。窮状を知って急遽、出国前最後の練習に詰めかけるファンが何人もいた。彼らの声は確実に監督や選手に届いただろう。

 ワールドカップ本大会まであとわずか。ファンの好意を無にしないようにがんばってほしいものだ。

指揮官 岡田武史―アルマトイ、フランス、そして札幌

ベスト4、目指すんでしょ?

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最終更新:2010/05/31 12:08
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