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サッカー日本代表イエメンヘ出発! 安全保障はアッラーのみぞ知る!?

 既報(記事参照)の通り、アジアカップ最終予選への出発が危ぶまれていたサッカー日本代表だが、遠征を決行することがわかった。1日に開催された第89回天皇杯決勝「ガンバ大阪対名古屋グランパス」戦後、犬飼基昭日本サッカー協会会長が明らかにした。

「犬飼会長は”きょう、予定通り集合する”と言っていました。チームは明日2日に日本を発ちます。31日にアジアサッカー連盟から受けたという、開催OKの連絡を裏付けた格好になりますね。最近、アメリカはイエメンに対し、テロへの報復も辞さないと語気を強めていますが、イエメンサッカー協会は”アメリカの言い方は過剰”と伝えてきたそうです」(サッカーライターの後藤勝氏)

 日本サッカー協会がイエメンと直接交信できているのはいいことだが、国交はあまり盛んではなく、現地の様子が手にとるようにわかるわけではない。厳密には、イエメンが安全かどうかは行ってみないと判断できないのである。開催の可否がアッラーの神に委ねられているというのは、あまり気持ちのいいものではない。

「万が一のレベルではあるにしても、もし今回選ばれた若い選手に何かあったらと思うと、正直不安ではあります。犬飼会長は”精一杯(持っている力を)出してがんばってほしい”と言っていましたが、それも命あっての物種ですからね」(雑誌関係者)

 正月早々、日本サッカー界は若干の不安を抱えつつの船出となってしまった。まずは一行が無事帰還することを祈りたい。

◆天皇杯でまた誤審トラブル!?

 とはいえ好材料もある。犬飼会長が「幸先いい。サッカー界としていい滑り出し」と語ったように、天皇杯決勝の内容はファン、メディアが絶賛した。

「G大阪のサッカーは日本人がめざす理想像に近いんです。ゾーンをコンパクトにして数人でプレスをかけ、ボールを奪ったら選手が次々にポジションを変えてパスをつなぐ。そして相手の守備にぽっかりと穴が空いたところで華麗なシュートが決まる。エンターテインメントとしては最高です」(関係者)

 しかしG大阪もいいことずくめではない。西野朗監督が記者会見で「もう9年の付き合いになる」と吐露したように、顔ぶれが変わらないことで成熟が進んだ代償として選手が高齢化しているのである。

「もっとも、西野監督は”ガンバの30歳は、ほかのチームの30歳とはちがう”と言っていましたけどね(笑)。実際、世代交代より選手補強のほうが問題です。中東マネーにバレーとレアンドロを強奪され、シーズン途中にペドロ・ジュニオール(以下PJ)を緊急補強しましたが、本来こうしたドタバタは歓迎できないことです。そのPJも左膝の故障で天皇杯最後の2試合は出場できませんでしたし……毎年のようにエースストライカー不在を現場が尻拭い。まあ、それでも組織的な”トータルサッカー”で帳尻を合わせる西野ガンバはすごいなということなんですが」(後藤氏)

 中東にまでその名を轟かせる「信頼のガンバブランド」はPJ抜きでも絶好調。アジアMVPの遠藤保仁の活躍もあり名古屋を4-1で下し、天皇杯優勝を果たした。

 その強いG大阪を相手に名古屋も健闘したが、1-1で迎えた後半28分、ペナルティボックス内で倒れた玉田圭司が「審判を欺く行為」としてイエローカードを受けて勢いを失った。4分後に遠藤が勝ち越しゴールを決めていることを考えると、名古屋がPKをゲットできなかった審判の判定は影響大。

 玉田は試合後のドレッシングルームで「相手選手の接触があった」と、ドラガン・ストイコビッチ監督に告げたという。誤審だとすれば穏やかではない。

「審判の問題はなかなか解決されないようですね(苦笑)。まあしかし、そういう負け方をし、ACL進出を逃したのに、名古屋の選手は立派でしたよ。グッド・ルーザーといいますか、紳士的に壇上にあがり、表彰式が終わるまで銀メダルを首から外しませんでした。ストイコビッチ監督以下、G大阪の歓喜を見、きちんと悔しさをかみしめていましたからね。監督は”これも人生だ”と映画の1シーンのようなコメントを残しましたが、なんとも味のあるチームです」(後藤氏)

 ナビスコカップ決勝でふてくされた態度を取った川崎フロンターレが酷評されたのとは対照的に、名古屋は評価を上げたようだ。

 日本代表のマネージメント、中東マネーへの対処、審判のもたらす不公平感、表彰式のふるまいと、昨年のトピックスを総ざらいしたような元旦をもって、2009年シーズンは幕を閉じた。

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眼福、眼福。

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最終更新:2010/01/01 21:00
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