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募金詐欺にご注意を!? 震災後マスコミに届いた怪しすぎる”寄付”メールの正体

 大震災から3日後の3月14日、慌ただしく動く報道関係者に届いたメールがあった。

 「Japan Earthquake Emergency Team」と名乗る団体からなのだが、内容は日本語の文章がおかしなもので、外国人が翻訳サイトを通して訳したようなものだった。

「日本の地震で何らかの方法でどこからでも助けなければならないなら、地元のボランティアは日本中で助けに現場です。外の救援の努力に滞在する場所か他の支援を提供するのを手伝うことができるなら、協力してください。短期間支援にさえ大いに感謝します」(原文ママ)

 おそらくは被災地への支援を募っているのではないかと思われるが、不思議なのは、なぜか報道関係者ばかりに送られたことだ。「天罰」発言が話題になった石原慎太郎都知事の会見場で、携帯電話やノートパソコンで同じメールを同時に受け取った記者が複数いた。その後に分かったのは、テレビ局ディレクターや雑誌編集者まで幅広く受け取っていたことだ。

 さらにメールは続く。

「水、食物、缶詰、インスタント食品、寝袋、毛布、テント、および発電機や、仙台や、福島などの救援物資の補給における救助活動におけるサイトをしています。そのうえ、貯蓄のための20リットルのガソリンのためのドラムもすぐに十番目に、ガソリン不足のためあった状態で少なくとも必要です」(原文ママ)

 物資を送れということなのだろう。仙台市内の住所と携帯電話番号が記載してあり、その住所を調べると今回の被災で閉館されているホールのものだった。そして、文末のURLをクリックすると、いきなりクレジットカードの決済画面で寄付を募る画面が表示された。

 団体の所在住所などもなく、記載の電話番号に電話すると、カタコトの日本語を話す外国人と思わしき男性が出た。

「ジャパン、タイヘン。キフ、オカネ、クダサイ。イマ、オクル。センダイ、ダイジョウブ」

 男はジョセフと名乗ったが、こちらの質問には答えず、金を送れと繰り返すのみ。

 この団体のメールはその後も同じものが何度も届いており「8通も届いた」と話す記者もいる。

「名刺に書いてあるアドレスだけに来ているので、何らかの会見などで報道関係の名刺を大量に持っているのでしょう」と同記者。

 実際に被災地を支援をしている団体なのかもしれないが、きっかけが心当たりのないメールで、応答にも話が通じないのでは寄付する側としては不安だ。

 海外では募金をするのは当局への届け出が必要な国もあるが、日本では規律はない。各地で募金詐欺が起こっているいま、国民が正しい判断をするためにも、法整備が必要になってきているのではないか。
(文=鈴木雅久)

こんな募金箱に寄付してはいけない

よく考えて。

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最終更新:2011/04/11 17:14
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