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ルーマニア邦人殺害事件に現地報道の厳しい声 渡航にかかわったNPOに責任は──?

aisec.jpgNPO法人「アイセック・ジャパン」公式サイトより

 ルーマニア・ブカレスト郊外の国道沿いで8月17日、女子大生の遺体が見つかった事件では、現地メディアが「日本人女性があまりに無防備で、今後の両国間の関係にも悪影響がある」と報じている。

 聖心女子大学文学部英語英文学科2年・益野友利香さんは15日、日本語を教える研修のため現地を訪れていたが、当初の予定では空港に着いた夜、そのまま約30分の距離にある駅までタクシーで向かう予定だったが、なぜか声をかけてきた男と一緒にタクシーで駅とは逆方向に向かってしまった。

 益野さんが公の場で見かけられたのはこれが最後。彼女のTwitterも15日の「ルーマニア着いてから一人で深夜電車に3時間乗らなきゃだから、それが最大の不安というか何というか辿り着けたら奇跡だと思う(>_<)」というつぶやきが最後の言葉となってしまった。  同国検察庁によると、26歳の男が益野さんに話しかけ、タクシー乗り場まで誘導し一緒にタクシーに乗ったが、行き先は列車が出るノルド駅とは反対にあたる国道途中で下車。その脇の森林で強姦され、首を絞めて殺害されたという(男は犯行を否認)。 「被害者女性は英語を学んでいるということだったが、常識は学んでいなかったのではないか」  現地のメディアではこんなふうにも伝えられた。ラジオ番組でも女性DJが「いきなり声をかけてきた男に従ってタクシーに同乗するなんて信じられない」と話している。  ルーマニアでは、ブカレスト空港周辺の治安の悪さがかつて社会問題と化していた。白タクが横行しトラブルが絶えなかったことから、近年は空港に出入りできるタクシー会社が制限されている。空港の入り口を出れば目前が許可されたタクシーの乗り場になっており、トラブルも激減。正規のタクシーは車体のサイドに白黒チェックのライン模様入りで、料金メーターも明示するようになり、悪質な白タクと区別されている。 「益野さんが取るべき行動はただタクシー乗り場に行くだけだった。男と行動する必要は何もない」

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