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どこまでも鉄路は延びる展示会

飯田線の魅力が一挙に集結した展示会・飯田線マニアックス開催中

001iidasen.jpg会場の伊那市創造館は、かつて上伊那図書館として使われていたレトロ建築でもある。

 日本を代表するローカル線・JR飯田線。その魅力が集結した企画展が、長野県伊那市で開催中だ。昨年は『究極超人あ~る』の名場面を再現するイベント「田切駅→伊那市駅1Hour Bicycle Tour “轟天号を追いかけて”」を開催し、全国から自転車持参の参加者を集めた伊那市。今回の展覧会も、やっぱりフツーのイベントではなかった。

 この企画展は、昨年から続く伊那市駅開業百周年記念イベントの最後を飾るもの。実は、
昨年から「飯田線マニアックス」のタイトルと日程だけは告知されていたものの、詳細はなかなか発表されなかった。あまりの情報のなさに年が明けた1月、会場の伊那市創造館の館長・捧剛太さん(“轟天号を追いかけて”の主催者の一人でもある)に問い合わせたところ「順次、発表する予定ですので」と、筆者の心配をよそに平気な感じ。そうこうしているうちに展示会初日を迎え、筆者はどんな展示になっているのかドキドキしながら信南交通の狭いバスに揺られて、現地へ向かった。

 ちょっと心配しながらやってきた展示会だが、その展示品は目を見張るものばかりだった。かつての飯田線の風景を記録した写真の数々はもちろんのこと、各種の行先票(なぜか、懐かしの急行アルプスのも)といった鉄道用品がところ狭しと飾られている。特に鉄道用品は、どこで手に入れたのだろうかと思うマニアックなものばかり。マニアじゃないとわからない特別な列車のダイヤ、車掌や鉄道公安官の腕章、さらには実際に触って試すことができる鉄道電話までが設置されているのだ。

003iidasen.jpgこういう腕章を見るとワクワクするのは筆者だけじゃないはず。

 さらにパネル展示も、気合の入り方が単なる郷土資料展のレベルではない。飯田線の名物・下山ダッシュに関する展示は、館長の捧さんが自分でビデオカメラを回しながら走った映像付き。下山ダッシュと並ぶ飯田線の名物・秘境駅の展示コーナーでは、小和田駅から駅前の道を歩いて行くとどうなるか。さらには、田本駅から集落にたどり着くまでの映像までもが展示されている。まさに、身体を張って作られた展示だ。

002iidasen.jpg映像つきパネル展示には気合いが入りすぎ。
なお、会場で流している伊那ケーブルテレビ制作の飯田線番組は
堂々の2時間! 長すぎるので差し替えるかも……だって。
004iidasen.jpg展示コーナーは持ち込みを受け付けて会期中にさらに充実する予定だ。

 捧さんによれば、特に大変だったのはNゲージのレイアウトを受け取りに横浜に行ったのと、伊那市駅開業当時の電車模型の運搬だったそう。復元電車は昨年8月、伊那まつりに合わせて市立図書館のロビーに入るサイズにちょっと縮小して制作したもの。伊那まつりで子どもたちを乗せて「運行」した後は、そのまま市立図書館のロビーに展示されていた。これを、展示会に合わせて伊那市創造館まで運んできたのだとか。運ぶといっても、業者を頼む予算もないので自力。捧さんや図書館長の平賀研也さんらが押して運んだのだとか。さほど距離はないといっても、途中には踏切もあるし、坂道もある。相当大変な作業であったのは想像に難くない。

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