日刊サイゾー トップ > 海外  > 中国・天安門で「全裸老婆テロ」

【画像あり】地方政府の無法ぶりを知らしめた、中国・天安門「全裸老婆テロ」

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 車両突入事件や焼身自殺など、政府に不満を持つ者たちによる事件が相次ぐ天安門広場で、またもや“テロ”が発生した。

 5月25日の昼過ぎ、五星紅旗はためく広場内で、3人の老女が衆人環視の中で突然、身に着けていたものをすべて脱ぎ去ったのだ。


 さらに、天安門に掲げられた毛沢東の肖像画に自らの裸体を見せつけるかのように手を上げると、「娘を返せ! 法律を返せ! 人権を返せ!」とシュプレヒコールを上げた。

 彼女たちは河南省信陽市からやって来た60~70代の女性で、それぞれの息子や娘が省政府に無実の罪で捉えられていることを訴えるために、こうした行動に及んだのだという。

 一人の女性の息子は、省政府に陳情に行ったところを捕らえられ2年の懲役刑を受けているといい、別の女性の娘はこの息子の妻で、やはり無実の罪で捕らえられ、ともに刑務所で虐待を受けていると訴えた。

 さらにもう一人の女性は、孫娘が強姦されたものの犯人が野放しにされていることに苦情を申し立てたところ、孫娘の母親が2年の懲役刑に処されたという。また、今年の全国人民代表大会会期中には、彼女自身も拘束されたと話しており、中央政府に直訴されることを地方政府が妨害したとみられる。

 数分後、彼女たちは駆けつけた私服警官らにパトカーで連行されたというが、この一件は中国のネット上でも話題となっており、中央政府も河南省政府に対し、なんらかの措置を取るべく重い腰を上げざるを得ないだろう。

 しかし、ここまでしなければ正義を勝ち取れないとは、法治国家といえるのだろうか……。
(文=牧野源)
 

最終更新:2014/05/30 21:00
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