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妊娠するまで“ヤリ放題定額制”も!? 一人っ子政策緩和の中国で、卵子を売るJK・JDが出現

W020150112270180040628.jpg顧客との面接にのぞむ卵子提供者たち

 昨年、タイで多数の女性に代理出産させていた20代の日本人男性が、子どもの親権をめぐり、代理母となったタイ人女性たちから提訴された。

 一方、お隣中国では、10代から20代前半の若い女性たちの卵子を3~10万元(約57~190万円)で仲介する違法業者が存在することが、中央電視台(CCTV)の潜入取材によって明らかになった。

 この業者は、インターネットを通じ、卵子提供候補者の女性たちの写真のほか、それぞれの学歴や趣味、卵子の金額などが書かれた資料を顧客に提供。その後、顧客は彼女たちと面接をした上で、卵子提供者を選べるシステムになっていた。業者によると、その多くは現役の女子大生。さらに、クレジットカードの支払いのために卵子を提供することを決めたという18歳の高校生も在籍していることが、取材によって判明している。

 卵子提供者が決まると、闇医者の手によって卵子を採取。クライアントの精子を体外受精させた上で、別の代理母の子宮に移植していた。代理母の確保に当たっては、複数の代理母仲介業者と業務提携をしていたという。

u=1275152395,3459086120&fm=.jpg卵子提供者の女性の資料。健康状況や生理周期などが書かれ、『こんなにいい種、欲しくないですか?』との宣伝文句も

 代理母となるのは貧困にあえぐ農村部の女性であることが多く、仲介業者の中には「男児出産保証100万元(1,900万円)定額」などとうたうところもあったという。代理母が女児を妊娠した場合には中絶し、男児を身ごもるまで人工受精を続けるというわけだ。

 不健全極まりない卵子提供・代理母ビジネスの背景について、中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏はこう話す。

「中国ではここ数年の間に、一人っ子政策が段階的に緩和されたことで、第二子を望む夫婦も増えている。ただ、中にはすでに女性のほうが妊娠適齢期を過ぎたというカップルも多く、こうしたサービスへの需要も高まっている。昨年1年間だけ見ても、1万人以上の新生児が、代理母による出産だったともいわれている。医療水準の低い農村部だと、医者の力など借りず、『妊娠するまで自然受精でヤリ放題』という契約もある」

 この国に、倫理という言葉は通用しないのか……。
(文=牧野源)

最終更新:2016/11/08 18:09
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