日刊サイゾー トップ > 海外  > 中国「通り魔」暴走族が大暴れ

「広東連合」に「湖南爆走族」も!? マッドマックス化する中国“通り魔”暴走族

chinabousouzoku0508-2.jpg防犯カメラに写った、くだんの暴走族

 中国広東省掲陽市で、刀を手にバイクに乗った数十人の若者グループが、夜中に道行く人を無差別に襲い切りつけるという事件が頻発。カメラの映像には、はやりのファッションに身を包んだ若者たちが手にナタなどを持っている姿が映し出されており、地元住民たちは不安に包まれた。

 同市の警察によれば、彼らの暴走行為が始まったのは昨年6月ごろ。初めは3~5人程度だったのが、すぐに30人ほどの集団へと成長。夜11時から朝4時の間に、人通りの少ない公園や村道で、通り魔的犯行を繰り返すようになったという。

 ターゲットがバイクや車で逃げた場合は集団で追いかけ、取り囲んだら動かなくなるまで車両を叩き壊すという凶悪ぶりで、暴行により重篤な障害が残った被害者も出ている。

 凶器は刃渡り50㎝を超えるナタや斧、さらに九環刀という峰の部分に9つの鉄環が取り付けられ、振り回すたびに音が鳴るという『マッドマックス』的な武器も使用されていたという。

chinabousouzoku0508-1.jpg押収された武器。こんなものを振り回しながら暴走するとは、『マッドマックス』か『北斗の拳』の世界である

 地元警察は4月29日までに、犯行に関わったと思われる容疑者のうち7人を連行。

 リーダー格と思われる一人は1996年生まれの19歳。卑劣な事件の容疑者には見えず、中学生のような幼い顔立ちをしていたという。もともと深セン市で出稼ぎをしていたが、仕事が嫌になって掲陽市に戻ってきてグループを結成。「臆病な仲間に度胸をつけさせるため」という名目で犯行を繰り返すようになったという。構成員の多くも17、8歳の未成年で、都市への出稼ぎのために両親が家庭不在となっている、いわゆる留守児童であったという。

 同様の暴走族による危険運転や犯罪行為は、中国全土で社会問題となりつつある。昨年以来、北京市や広東省従化市、河北省石家荘市などでの暴走族による迷惑行為がメディアに取り上げられている。日本では暴走族が廃れ始めて久しいが、「広東連合」や「湖南爆走族」といったどこかで聞いたようなグループも存在するかもしれない!?
(文=牧野源)

最終更新:2016/01/28 16:23
ページ上部へ戻る
トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【4月開始の春ドラマ】放送日、視聴率・裏事情・忖度なしレビュー!

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

山崎製パンで特大スキャンダル

今週の注目記事・1「『売上1兆円超』『山崎製パ...…
写真
イチオシ記事

バナナマン・設楽が語った「売れ方」の話

 ウエストランド・井口浩之ととろサーモン・久保田かずのぶというお笑い界きっての毒舌芸人2人によるトーク番組『耳の穴かっぽじって聞け!』(テレビ朝日...…
写真