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新婚カップルの悲劇! 

60万円を費やしバリ島で撮った“中国式豪華結婚記念写真”に漂う、ハンパないトホホ感……

bali-1-(1)w.jpg確かにダサい背景。しかも、代金のほとんどが旅行費用と撮影代に回ってしまったのか、60万円もするわりには衣装がショボい

 青い空にさんさんと降り注ぐ日の光、大海原、白い砂浜のビーチリゾート、異国情緒あふれるバリ・ヒンドゥー教の寺院……。

 10月に結婚式を控えた小明と花花のカップルは、こんなイメージを持ちながら、結婚記念写真を撮るためにバリ島へと向かった。そのために地元の写真スタジオに払った費用は2万8,999元。日本円にすると、60万円弱というなかなかの金額だ。これには、往復の飛行機代と5つ星ホテルの宿泊、および撮影料金が含まれているという。

 中国では、結婚式の前に専門のカメラマンを雇って風光明媚な場所で結婚記念写真を撮る習慣があり、メンツもあってか、金銭に余裕のある人はかなりの費用を使ってきれいな写真を撮る。以前にもお伝えしたが、中には1人当たり200万円もの費用を払って南極まで行き、結婚写真を撮るツワモノもいるほどだ(記事参照)。

bali-2-(1)w.jpg空も海も青くない。砂浜も汚い

 現地の撮影では4回の衣装替えをして、バリ島旅行をすっかり満喫して帰ってきた2人が愕然としたのは、撮影した写真を見せられた時だった。満面の笑みを浮かべて寄り添う2人の後ろに移っていたのは、草むら、石ころ、黄色っぽい土、そして牛の群れ……。

「いったいどこの田舎休暇村で撮ったっていうのよ? みんな、私たちがバリ島へ撮影に行ったのを知ってるのよ! なのに写っているものといったら! 牛まで写ってるんだから!」と、新婦の花花は憤懣やるかたないといった様子。

bali-3-(1)w.jpg丸く囲まれたところをよく見ると、牛の群れが

 彼女によると、カメラマンが撮影した424枚の写真のうち、気に入った65枚を選び出してアルバムにすることになっていたが、「65枚どころか、マシな写真は10枚もなかった」という。

 写真スタジオに抗議すると、スタジオ側はカメラマンの責任であることを認め、撮影費用の9,999元(約20万円)と、さらに賠償金として2,000元(約4万円)を返却すると申し出てきたという。それ以外の旅行費用などは自分持ちというわけだ。「もちろん、こんなの認めるわけにはいかないわ。そもそもバリに行ったのは、撮影をするため。どうしてその費用を私たちが負担しなくちゃいけないよ!」と花花の怒りは収まらない。

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