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週刊!タレント解体新書 第37回

2015年のニューカマー、羽田圭介はすなわち蛭子能収であるという説 フジ『SMAP×SMAP』(12月7日放送)を徹底検証!

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 2015年も、テレビ界には数々のニューカマーが誕生した。だがその中でも誰一人、おそらく本人でさえ、予想しなかったほどの活躍を見せているのが、小説家の羽田圭介だろう。ピースの又吉直樹とともに芥川賞を受賞し、その時点では当然のようにメディアの話題は又吉一色。だが、その独特の存在感を、テレビは放ってはおかない。あれよあれよと出演回数を重ね、いまやテレビで見ない日はないほどの売れっ子となった。

 その確かな証拠といえるのが、12月7日に放送された『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)への出演だ。「2015年の人気者大集合SP!!」として題されたこの日のビストロスマップには、とにかく明るい安村、厚切りジェイソン、藤田ニコル、三戸なつめといった紛うことなき人気者に並んで、羽田の姿があった。その人選に一切の違和感を覚えないほど、羽田は今年下半期のテレビを席巻していた。

 それでは、タレントとしての羽田の魅力とはどこにあるのか? 今回は、こんな説を挙げてみたい。すなわち「羽田圭介=蛭子能収」説である。唐突に聞こえるかもしれない。確かに年齢も大きく違えば、印象も異なるだろう。だが、見れば見るほど、羽田と蛭子はそっくりなのだ。具体的に類似点を挙げてみよう。

(1)表情の均一さ

『SMAP×SMAP』でも、本人が「『いつも無表情で映ってる』って、いろんな人から言われますけど」と語っていた通り、羽田は表情を変えないという印象が強い。もちろん笑うこともあるのだが、無表情という表情がどこか顔に貼り付いている。これは、羽田とほかのタレントと大きく違う部分であり、ある意味でワイプ芸など過剰な表情に辟易した視聴者が好ましく思うところでもあるだろう。

 一方の蛭子もまた、常に同じ表情をしていることでおなじみだ。両者の表情の均一さはともに、共演者やスタッフが求める表情をしないという、自己の強さと捉えることもできる。個であっていいというそのスタイルは、ときに価値観を押しつけられがちな現代社会において、ある種の視聴者が無意識下に求めているものだともいえる。

(2)度を越した偏食

 蛭子といえば『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』(テレビ東京系)でも、決して地元の名産品を食べずにその偏食をいじられるというのがお決まりだが、羽田の偏食ぶりもまた度を越している。同3日に放送された『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)の中で羽田の食生活が紹介されたのだが、毎日、朝昼晩、同じ鶏ハムメニュー。この点でいえば、蛭子を超えていると言っても過言ではない。

 食欲とは言わずもがな、人間の三大欲求のひとつなわけだが、そこに対しての趣向のなさが生き物としての異物さを強調している。最後の最後で共感できなさそう、という雰囲気がどこかにある。だからこそ、怖いもの見たさで、視聴者は羽田や蛭子のような人知を超えた存在を求めるのかもしれない。

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