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痔の薬がサプリに!? 食品メーカーのグレーな戦略(前編)

karadameguricha.jpg日本コカ・コーラ『からだ巡茶』HP内のCM紹介
この「浄化計画」という表現が実は問題なのだ

 一般的に「健康食品」や「ダイエット食品」と呼ばれる商品は、3つに分類できる。まず、食品衛生法と健康増進法で規定された審査を必要とする「特定保健用食品」。そして、ビタミンやミネラルなど、.栄養素としての働きや必要な摂取量が科学的に解明された成分が配合された「栄養機能食品」。さらに、それ以外の健康・ダイエット関連商品はすべて「一般食品」ということになり、業界では「いわゆる健康食品」と呼ばれている。

 さて、医薬品のように成分の効能や効果をうたうことができるのは、「特定保健用食品」と「栄養機能食品」のみ。「一般食品」については許されていないのだが、現実的に徹底されているとはいえない。科学ライターの植田武智氏は語る。

「厳密に規制すれば、現在売られている、『一般食品』に分類される健康食品やダイエット食品の8割以上は表示違反。しかし、あまりにも違反が多すぎるため、『行政の裁量による監督』という取り締まりしかできていないという現状です」

 最近、行政による指導を受けたのが、日本コカ・コーラのペットボトル飲料「からだ巡茶」だ。問題となったのは、同商品のCMで使われた「広末涼子、浄化計画」というキャッチコピー。この「浄化」という部分が「デトックス」や「毒素排出」などを暗示させる恐れがあると都から指摘され、キャッチコピーを「気分浄浄」と変更することになった。しかし、本来なら「浄浄」は「上々」という文字のはず。これも、同様の恐れをはらんでいるように思えるが……。

「この件の直後、日本コカ・コーラに取材をした際は『変更した最終テレビCMは都に提示して、事前に確認を受けている』という回答をもらいました。しかし、東京都の薬事監視課に話を聞くと、OKは出していないという。しかも、都は日本コカ・コーラ社に『浄浄』について『どういう意図か?』と再質問を行ったが、まだ回答されていないという話でした」(植田氏)

 さらに植田氏が都に「仮に、この件に関して日本コカ・コーラからきちんとした説明がない場合は告発ということになるのか」と質問したところ、薬事監視課の答えは、「理屈的にはありえますが、一度は改善の意思を見せているということで、行政指導の範囲内です」だったという。

「『浄化』を『浄浄』にして、それがダメなら、また少し別の内容にして……。つまり、改善の意思さえ見せていれば、表示に問題があっても大きな罰則を受けることはないということです。実際、これまでに、被害実例が出なければ、告発まで行ったことはないそうです」(同)

 そんな中、昨年4月13日、厚生労働省から各都道府県の自治体への事務連絡がなされた。「いわゆる健康食品について」と題されたその文書は、健康食品やダイエット食品の違法表示に対する改善を求める内容だ。同書には、「効能効果を用いた製品名を主要新聞の全国版に広告掲載したメーカー」として、DHC、ファンケル、小林製薬、明治乳業、味の素、アサヒビール、ハウス食品といった大手企業の名前が記されている。また、この文書と一緒に、問題のある広告表示の例も示された。そこには「美肌グッド」や「ダイエットパワー」などの美容・ダイエット効果を示したもの、「圧ダウン」や「コレステダウン」など血圧やコレステロールの低減を暗示させるもの、「すっきり」や「さらさら」など、健康食品の広告でよく目にするものまで、62種類の単語が記載されている。この中には、特にDHC、ファンケル、小林製薬の商品を参考にしたと思われるものが多く含まれていた。

「DHCの『圧ダウン』(その後、『圧バランス』に改称)という商品名のサプリメントがあって、そのパッケージには血圧計の絵が表示されています。そうなれば、やはり血圧が下がるということを連想してしまうでしょう。そうした巧妙な広告表示が世間にあふれているんです」(同)

 先の「からだ巡茶」や厚労省から指摘された商品は、実際に健康被害が出たわけではないから、厚労省の対応は大げさに見えるかもしれない。しかし、流通している商品には、たくさんの「いわゆる健康食品」があり、その中には実害のある商品がないとは言えないのだ。

 さて、世の中に出回っている「いわゆる健康食品」には、“効きそう”な広告表示はあっても、副作用などの危険性を示したものはない。だが、それらを摂取したことによって、さまざまな被害が報告されているのだ。
後編へ続く

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最終更新:2008/07/04 22:35
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