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中居正広は自己ベスト! 09年正月映画の興収を徹底比較

walleshougatsu.jpg(C)2008 WALT DISNEY PICTURES/PIXAR ANIMATION STUDIOS. ALL RIGHTS RESERVED.

 この年末年始は、カレンダーの並びのおかげで多くの人が長い連休となった。だが、折からの不況のせいか、自宅に『引きこもり』を決め込む人々が多かったようだ。これは、海外旅行客が前年より減少し、紅白歌合戦の視聴率が例年より大分高かった事実とも符合する。

 では、映画の市場はどうだったか? 今年の正月映画のうち、もっともたくさん興収を稼いだ作品は、ピクサー/ディズニーのアニメ『ウォーリー』であった。『ハリー・ポッター』の公開延期も追い風に、ファミリー中心に40億円ぐらいの興収を最終的に記録しそうである。過去のピクサー作品と比較すれば、07年の『レミーのおいしいレストラン』(興収39億円)と同等ということになる。

 2番手は、『私は貝になりたい』か『地球が静止する日』で、いずれも最終興収は25億円前後の見込み。『私は貝になりたい』主演の中居正広と仲間由紀恵が、紅白歌合戦の司会者でもあり、元日以降の動員がグンと伸びたそうだ。中居は02年の『模倣犯』以来の映画出演となるが、『模倣犯』は興収16億円だったので、今作で自己ベストを更新することになる。

 『地球が静止する日』は、キアヌ・リーブスが久々に挑むアクション映画。05年の主演作『コンスタンティン』が27億円稼いでいるが、今回はそこまで届くかどうか。最低でも興収30億円は超えて欲しかったが、映画の内容があの程度では致し方ないだろう。むしろ健闘した部類と言える。

 4番手グループは、『K-20』『252』『メジャー』『赤い糸』あたり。これらはいずれも興収10億円台に止まる見込み。

 以上、今年の正月映画は、興収30億円を超えた映画がたったの1本。これはかなり寂しい結果ではあるが、映画市場全体としてはほぼ前年並みの興行規模だった。突出した作品が少ないながらも観客は分散して劇場を訪れ、それなりに賑わったようである。

 これからは正月2弾映画の季節。世間はすでに正月気分など残ってないのに『正月2弾』という表現もかなりお目出たいが、実は、この正月2弾からアカデミー賞授賞式をまたぐ3月ぐらいまでは、例年クオリティの高い映画が続々公開される。映画ファンにとっての至福のシーズンが到来である。
(eiga.com編集長・駒井尚文)

『ウォーリー』
『私は貝になりたい』
『地球が静止する日』

レミーのおいしいレストラン

すごいリアルなネズミ。

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最終更新:2009/01/12 08:00
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