日刊サイゾー トップ > 社会  > ホリエモン、宇宙を語る!「ロケットビジネスや寿命を延ばす研究をしていきたい」
ロングインタビュー【後編】

ホリエモン、宇宙を語る!「ロケットビジネスや寿命を延ばす研究をしていきたい」

horiemon02.jpg

■前編はこちら

●今も昔も”異端児”扱いされて

 ブログもアクセス数がすごいようですね。単に有名人というだけじゃなくて、書いていることに、なんか変なパワーを感じます。

 たぶんそれは、雑誌とかネットとかを見てるからじゃないですかね。インプットしまくってるから。情報ジャンキーなんですよ。

 情報が好きなの?

 楽しいですもん。情報が入ってきて、なるほどな、って思うときが快感ですよね。例えば、サイゾーさんが、今どういう収益構造にあるのかとか、そういうの分析するのが。「俺だったらこうやるのにな」とか思って、実際にやっちゃうみたいなところもあったし。

 世の中の仕組みについて興味があるという感じ?

 興味があるし、それを変えてみたいと思うし、最適化するにはどうすればいいのか、って思うから。だから、人の気持ちとかにも実はすごく関心があるんですよ。かかわりたくはないけど。

 経営者の頃は、どうやったら人の気持ちを変えられたであろうか、とかシミュレーションはしなかったの?

 シミュレーションして、それを実行しても、結局はあんまりかかわらなきゃ良かったってなるんですけどね(笑)。

 宮内さん(宮内亮治、元ライブドア取締役。証券取引法違反で服役中)って、部下の心を掌握したり、ある種特異な才能の持ち主だったわけだし、上手くコントロールする、っていうようなスキームはなかったんですかね?

 いやぁー、 ないでしょ。基本やっぱりあの人アウトローなんだと思いますよ。ニッポン放送買収の真っ最中に「フェラーリで、アクアラインを180kmぐらいで飛ばして、パトカーに見つかって、追っかけまわされた挙句、振り切った」とか自慢げに言ってましたからね(笑)。

 捕まってたら格好のスキャンダルでしたよね。

 格好のスキャンダルどころじゃないですよ。ちょっとヤンチャ過ぎますよね。

 でもどっちかというと、堀江さんがそういうことをしそうな人に見られてる、一般的に。

 でしょ? それはやっぱり、宮内さんの実態が、僕のイメージの中に入ってるからなんですよ。

 テレビに一生懸命出てたじゃないですか、あの頃。そういうタレント化している経営者を、会社で頑張って宮内さんが支えている、みたいな印象だったと思いますよ、世間的には。

 ま、その方がわかりやすいですよね。だいたいみんなありがちなイメージに流されるんで。

 ロジックとしては、堀江さんは一気通貫できれいに通っていると思うんですよ。でも、世の中にはロジックだけで生きてない人が山のようにいる。そういう人からはたぶん理解されないだろうな、と思うんですよ。

 一生理解されないと思いますね。

 ロジックの通じない社会ですからね。

 別にそれは日本に限った問題じゃないと思いますけどね。ロジックなんか普通に通じないんじゃないですか。例えば、北朝鮮のロケットに関して議論をすると、「あんなのけしからんから撃ち落せ」ってみんな言うわけですよ。そういうのは、結構怖いな、と思うんです。ロジックが通じないから、戦争だって起きちゃうわけだし。第二次世界大戦なんて、アメリカに宣戦布告とかどう考えても気が狂ってるとしか思えないじゃないですか。知識人は「そんなのありえない」って思ってただろうし、一般市民は別に戦争したくないって思ってるだけで。だけど「アメリカけしからん」「ムカつく」という話になって、「そうだよね」「そうだよね」って雰囲気になると戦争に突っ走っていっちゃうところが、まさにロジックで考えられないということの典型でしょ。そういう大衆の習性をコントロールできるかっていうと、たぶんできないんですよ。

 人間は有史以来ずっとそうやって、バカな行いをしてきたわけだから。

 僕の場合はたぶん、オン・ザ・エッジの頃は、日本社会で取るに足らない存在だったので、いくら異端なことを言ってても、無視されてたんだと思うんですよ。でも、大きくなりすぎて、無視できない存在になって、人々は非ロジック的な行動を取ったんだと思うんですよ。

 『徹底抗戦』で、僕が一番いいこと書けたな、って思っているのは「はじめに」のところなんですよ。「小学校の先生が、検事と名前を変えていた」っていうところ。誰も言ってくれないんですけど(笑)。小学校で、すごく異端児だったんですよ。「協調性がない」とか先生から非難されて、落ち込んだりもして。でも大学生になって社会とかかわるようになって、ものすごい自信がついたんです。ビジネスである程度成功できて、周りからも評価されるようになって。すごくうれしかったんですね。「俺のやってきたことって間違ってなかったんだ」って。でも、大きくなったら、検察やメディアにあんな感じでやられて、やっぱり異端児なんじゃん、みたいなね。

 でも、異端じゃなくなりつつあるんじゃない? 若い世代の考え方が、堀江さんに近づいているというか。

 いや、相変わらずですよ。例えば、ロジックが通じない人たちは多いかな。

 僕は、インターネットの出現によってロジック中心文化に移行するのでは、と期待しているんですけどね。

 僕のブログのコメント見てる限りそれはないですよね(苦笑)。「ありえねえよこいつ」って思う書き込みもたくさんありますもん。

 そう言っては身も蓋もないけど、もうちょっと世の中良くなるんだぞ、っていう期待感を持たないと、しんどいと思いませんか?

 そのためにも、ロケットの事業をやってるんですよ。やっぱり夢があるじゃないですか。火を噴いて、空に飛んでいくロケットを見ると、人間の本能じゃないですけど、なんか血が煮えたぎる、みたいな(笑)。

堀江貴文講演会開催!
■講演『逮捕前夜』
「あの逮捕」について、インタビューや書籍でも伝え切れなかった真実を、今回のイベントの参加者だけに、ついに明かします。
■日時
2009年6月12日(金)
19:00~21:00
■会場
ニューピアホール JR山手線浜松町より徒歩5分
■詳細は、主催「天才工場」のブログにて
http://ameblo.jp/tensai-kojo/entry-10263043829.html

徹底抗戦

語りつくす。

amazon_associate_logo.jpg

【関連記事】 「DMMライブチャット」に”ホリエモン”こと堀江貴文氏が登場!
【関連記事】 『コスモアイル羽咋』に愛すべき”UFOバカ”のド本気を見た
【関連記事】 “神に最も近い男”角川春樹 宇宙、宗教、映画を斬る!

2001年宇宙の旅 [Blu-ray]

ブルーレイで行こう。

amazon_associate_logo.jpg

【関連記事】 「DMMライブチャット」に”ホリエモン”こと堀江貴文氏が登場!
【関連記事】 『コスモアイル羽咋』に愛すべき”UFOバカ”のド本気を見た
【関連記事】 “神に最も近い男”角川春樹 宇宙、宗教、映画を斬る!

最終更新:2009/06/10 11:00
ページ上部へ戻る

配給映画

トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【4月開始の春ドラマ】放送日、視聴率・裏事情・忖度なしレビュー!

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

『24時間テレビ』強行放送の日テレに反省の色ナシ

「愛は地球を救う」のキャッチフレーズで197...…
写真
イチオシ記事

バナナマン・設楽が語った「売れ方」の話

 ウエストランド・井口浩之ととろサーモン・久保田かずのぶというお笑い界きっての毒舌芸人2人によるトーク番組『耳の穴かっぽじって聞け!』(テレビ朝日...…
写真