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連載【元木昌彦の「週刊誌スクープ大賞」第3回】

新潮・文春、二大硬派週刊誌を押さえ、今週も「フライデー」が熱い!

007.png『フライデー』7月10日号

部数低迷が叫ばれ、その存在意義が問われども、テレビや大手新聞が”書けない”真実を暴く週刊誌ジャーナリズム──。毎週発売される各週刊誌の中から、伝説の編集長・元木昌彦が選りすぐりのスクープ大賞を認定!!

●第3回(6月23日~6月29日発売号より)

第1位
「『hitomiマタニティ・ヌード』表紙とグラビア」(「フライデー」7月10日号)

第2位 
「『民主党代表』は清廉な『白い鳩』か?」(「週刊新潮」7月2日号)

第3位 
「阿川佐和子のこの人に会いたい 清原和博(野球評論家)」(「週刊文春」7月2日号)

 今週は、「週刊現代」のタイトルがみんな面白そうだ。「28ページぶち抜き大特集 マネー自分主義のすすめ」「脳幹SEX その効能と実践」「「知ってますか?『カロリーオフ』商品の真実」「TBSその栄光と失速」。しかし、「マネー自分主義」はページ数は膨大だが中味は薄味。何かいい儲け話でもないかと眼をサラのようにして探したが、目新しいものはない。「脳幹SEX」は、SEXは体だけじゃなくて頭も使えと説いているのだが、当たり前すぎてやる気も起きない(何をだッ?)。「カロリーオフ」も、そんなことわかってるよ程度。「TBS」も、もっと深いところを衝かなくては。読み応えがない。

 ということで、今週の第3位は、文春で長期連載中の阿川佐和子インタビュー。清原が、引退してからの寂しさ、巨人入団と退団時の秘話、桑田との確執について”真面目に”話している。中でも、桑田が巨人に指名されたときの経緯を、いまだに桑田に聞けず、「デリケートな問題ですからお互い墓場まで持って行くことかなと思ってるんですけどね」と語っている。さらに巨人軍の冷たさもよくわかり、もっと読みたいと思わせるインタビューである。

 第2位は、新潮の、次期総理に最も近いといわれる鳩山由紀夫民主党代表のスキャンダル。政治資金報告書から「献金者捏造」「架空住所記載」という悪質な嘘八百が判明したのだ。

 個人献金ならぬ「故人」献金を記載したり、恩師の名前まで無断で使っていたというのだから、確かに悪質だ。これが判明してから、鳩山代表は逃げ回っているようだが、小沢一郎前代表共々、説明責任を果たさないと、せっかく近づいている総理の座を逃しかねない。 もっとも、鳩山代表、腰の甘さでは定評がある。知り合いの週刊誌記者が、「民主党が選挙で勝ち、鳩山が総理になりそうになったら、昔の室蘭の女をはじめ、彼の女関係をバラすかな」と、恐いことを口にしていた。

 宇野宗佑元総理が、就任直後に、神楽坂の元芸者から「三本指(30万円)」で私を買ったとバラされ、短期間で辞任する羽目になったが、その二の舞になるかもしれない。鳩山さん、げに恐ろきは、女ですぞ!

 それにしても新聞は、このニュースは明らかに新潮発なのに、「朝日新聞の調べでわかった」などと書くのかね。「新潮によれば」とするべきではないか。見苦しい!

 そして、今週の第1位は、またしても「フライデー」である(笑)。イヤー、今週の表紙はかっこいいぜ。妊婦ヌードというのは、アメリカの雑誌「ヴァニティ・フェア」(1991年8月号)が、妊娠中の女優デミ・ムーアを表紙に使って話題になったが、このhitomiという女性もいいねぇ。

 また昔話で恐縮だが、私が「フライデー」の編集長のとき、マリリン・モンロー(この写真の版権料は1,600万円ぐらいしたんだぜ!)、宮沢りえ、それにアイルトン・セナを使って表紙をつくったことがあるが、これが自分でもほれぼれするぐらいかっこよかった。 この表紙にも、同じセンスが感じられる。秋吉って編集長、なかなかできる!

 自分のところが発信元の「長嶋茂雄の女帝」記事で、長嶋氏が各マスコミに配った文書を使って、ちゃっかり商売するなど、なかなかの写真誌野郎だと思うが、田原総一朗さんの新連載には首を傾げる。いまさら、それも写真誌で、こんなこと始めなくてもいいんじゃないかなと苦言を呈しておくが、いま「フライデー」に注目ですぞ。 

motokikinnei.jpg撮影/佃太平

●元木昌彦(もとき・まさひこ)
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。

【著書】
編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)ほか

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最終更新:2009/11/02 20:39
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