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【由利太郎のディープインサイド】vol.09

「やっぱり党員だった!」自民党が森田健作・千葉県知事の離党届を受理

 3月の千葉県知事選で「完全無所属」をうたい、無党派層から絶大な支持を受けて圧勝したタレント知事、森田健作氏が自民党を離党していたことが3日、分かった。すでに1日付けで麻生太郎・自民党総裁宛てに離党届けが提出されており、3日になって党本部が了承した。

 これによって、森田氏が自民党「所属」の証しである「党員」だったことが判明したことになる。市民団体からは知事選直後、「自民党員なのに『完全無所属』をうたうのは『詐称』に当たり、公職選挙法違反」として刑事告発されている森田氏。はからずも、みずからウソを認めた格好で、窮地に立たされるのは間違いない。

 森田氏についてはさらに、代表を務める自民党政党支部の解散届けを東京都選挙管理委員会に出していたことも判明。これは東京都中央区京橋に置かれた「東京都衆議院選挙区第2支部」のこと。ここを受け皿に、知事選前までの4年間に1億円以上の献金を集めており、「自民党支部長という立場で選挙資金をつくっていた。『完全無所属』が完全なウソが証拠」と市民団体から目の敵にされた存在だった。

 それにしても、森田氏が離党や支部解散を一気に進めたのはなぜか。司法担当デスクがこう解説する。

「告発状を受理した千葉地検が、近々、刑事事件として立件するかどうか結論を出すとみられているんです。森田氏の告発内容は、選挙で選ばれたこと自体を問うことになりますから、もし不正で選ばれたのであれば、いつまでも捜査を先延ばしせず、結論を出さないといけない。検察は『100日以内に結論を出す』と言っていますよ。その前に、森田サイドとしては『悪いことは悪かった』と恭順の意を示し、不起訴にしてもらおうという狙いがあるはずですね」

 検察といえば、西松建設事件で民主党に厳しく、自民党にやさしい体質を露呈したばかり。森田氏も、今回の離党でもって逃げ切れるかどうか、見ものである。
(文=由利太郎)

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最終更新:2009/07/03 22:10
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