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【退屈巡礼】vol.21

グダグダっぷりが超ラブリー! 究極のヘタレスポット『東筑波ユートピア』

vol21-01.jpg入口からして「ユートピア」というか「パラダイス」な空気。

この退屈なご時世に、退屈しのぎに退屈そうな場所に行ってみるシリーズ【退屈巡礼】。第21回は、茨城県にあるたまらなく愛しいヘタレレジャースポット『東筑波ユートピア』をたずねてみました。園内の様子はこちらから

 皆さんの身の回りに「なぜかヘタレなのに周りに愛される奴」っていませんか? もちろん、頼りになるタイプの周りにも人は集まるものですが、カンペキも度が過ぎると、なぜか敬遠されてしまうもの。すべてがパーフェクトなのに、不思議と彼氏彼女ができない人は意外と多いものです。むしろヘタレっぷりが極まっている方が、ある種の人にはチャームポイントに見えてくるらしく、なにかとハッピーに生きていることの方が多いんじゃないでしょうか。そしてこれは人に限った話ではなく、レジャースポットなんかもヘタレを極めれば逆にラブリーに感じてくるのです(断言)! ……というワケで、今回は「とことんヘタレ」なのがたまらなく愛おしい「東筑波ユートピア」をご紹介しましょう。

 もう、「ユートピア」という名前からしてすでにアレな予感でいっぱいですが、まず場所からして実に奥ゆかしい。正直、「本当にこっちで合ってるの?」とやや不安になるロケーション。まぁ、ユートピアがそんなに簡単に見つかるワケないですから、何も問題はありません。

 さて、ようやく着いたユートピアは、動物のイラストから「歓迎」の文字まで一分のスキもない脱力感いっぱいのエントランス。さらに園内は、山の斜面がほぼそのままという「地球にやさしい造り」のため、イヤでも有酸素運動をたっぷりすることになります。公式ホームページにも『メタボ対策に園内を散歩!』と提唱されていますが、たいへん効果があることでしょう。

 しかし、少々体力的にキツい道中も、園内のいたるところで出会うことができる「愛しいヘタレっぷり」が癒してくれること間違いなし。ハンドメイド度100%の顔出しパネル(穴が地上15cmぐらいの位置にあったりして使い方はよくわからない物が特にラブリー)や、「竜宮園」なのになぜかナマズがゲートの水槽コーナー(しかも藻だらけで中身はよく見えない)、段ボールと端材で作られた「白蛇神社」(縁起が良いとされる、生きた白蛇もいましたよ)、もはやヤケっぱちとしか思えない殴り書きの看板などなど、この連載としては100点満点の見どころの連続。途中で会った子供が「もう帰る~!もう帰る~!」と50回ぐらい連呼していたのも印象的でした。本来はメインの動物コーナーもいい具合にユルさが充満していて、文句の付けようがありません(あくまでこのコラムとしては)。やたらと雑種の犬がいたり、目玉展示のはずのライオンの檻からなんとも言えない不穏な空気が感じられるカオス具合も高ポイント。

 トドメの癒しは「お猿の劇場」というステージ。おそろしく集中力を欠いて見えるお猿がくりだす脱力芸と、あきらめの境地に到達したらしい愛情あふれる調教師のお姉さんのコンビネーションが最高!! あまりのグダグダさに、ここまできたらもう許すしかありません!

 何より驚かされるのが、このクオリティで長年続いているという点かもしれません。もちろん、維持にはたいへんな苦労があるとは思いますが、なんだか「ずっとがんばって!」と応援したくなる空気は、ある意味”愛され系”そのもの。日々気を張りすぎている人は、ぜひ一度行ってみるといいんじゃないでしょうか。

vol21-02.jpgどうにも緊張感ゼロのスポットは、園内のあちこちにあります。
vol21-03.jpg
vol21-04.jpg本来のメインはお猿とふれあい系動物。
「野猿公園」は、なんと広さ10000平方mもあるんだとか。
vol21-05.jpg園内のいたるところで見かける顔出しパネル。中にはどう顔を
出していいのかよく分からないものもあるけど、溢れる手作り感に和みます。
vol21-06.jpgタイやヒラメではなく、ナマズがお出迎えの「竜宮園」。
藻でいっぱいの水槽には「何か」が動いていたような気がします。
vol21-07.jpgvol21-08.jpgあまりそのようには見えない「幸福の道」の先には、「出逢いの丘、そして誓いの丘」。
「お二人だけの結婚式場」とのことですが、たしかに他に人はいませんでしたね。
vol21-09.jpgvol21-10.jpg謎過ぎる「白蛇神社」。ちゃんと生きた白蛇もいますが、
なんだかよく分からない雰囲気をエンジョイしたい。
ひっそりと奥にはB級スポット定番とも言える”珍棒”もあったりします。
vol21-11.jpgvol21-12.jpgグダグダっぷりがむしろ楽しい「お猿の劇場」。
ユル~い芸にはとてつもない癒し効果があるハズです。たぶん。

ご利用の心得
・がんばり過ぎてる人は、少しここの空気を吸っていくと人生楽しくなるかもしれません。
・とにかく、「すべてを許す」という心構えで。
・ただ、歩くのはがんばりが必要なので、スニーカーなどの歩きやすい靴がオススメです。

あまり親切でないご利用案内

■開園時間 午前9時から午後5時(冬期の平日は午前9時から午後4時30分まで)
■休園日 無休(天候などにより臨時閉園の場合あり)
■入園料 大人(中学生以上)1000円 子供(3歳以上)500円
■所在地 茨城県石岡市吉生2730-3
■アクセス 車の場合、常磐自動車道土浦北IC・または千代田石岡ICから35分。徒歩+公共交通機関の場合、JR常磐線石岡駅からバスで「柿岡車庫」下車(約30分)、そこからハイキングコースを徒歩で約50分ほど……と、たいへん健康志向な道のりとなっております。
■HP http://www.yuutopia.co.jp/
(取材・文/大黒秀一)

奇跡

キング・オブ・ヘタレ芸人

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最終更新:2014/06/19 13:15

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