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現役介護士からダメ出し続出! のりピーの”介護転職”はやっぱり無謀?

norip1116.jpgのりピー、ウサギからパンダへ大変身!?

 覚せい剤取締法違反で有罪判決を受けた酒井法子被告。「福祉の道へ進みたい」との発言通り、このほど創造学園大学ソーシャルワーク学部(群馬県高崎市)への入学が決まり、「はっ? 本気だったの?」「てか、試験いつ受けてたww!」と、ネット上では早くも物議を醸している。

 仕事はきついが報酬が少ない、というイメージが強い介護福祉士(以下、介護士)。その収入は施設や経験年数により異なるものの、週5日勤務で月18~25万円前後が一般的。一方で酒井被告が逮捕前に出演していた頭痛薬の「ノーシン」、トヨタのミニバン「ノア」などのCMは広告としては超メジャー級。一本当りの出演料は「3,000~4,000万円の間」(広告代理店)と見られており、これは介護士の平均年収の実に10年分に相当する金額だ。仕事内容も報酬も、何もかもが異なる芸能界と介護の世界。はたして彼女を受け入れる介護の現場ではどう見ているのか。

「最近、休憩時間はこの話題で持ちきり」という20代の介護士は「絶対無理!」と一笑に付す。「華やかな世界でもてはやされた人が、5K(危険、汚い、きつい、暗い、臭い)といわれる過酷な環境に耐えられるはずない。どれだけ大変か想像すらしたことがないはず」と手厳しい。

 同じく20代の同僚も「仮に資格が取れても、芸能界に君臨してきたアラフォーの酒井さんが20歳も下の我々の指導を素直に受け入れられるのか」と、現役ならではの視点で疑問視する。経験年数15年の40代介護士は、「これだけ社会問題化したなかで、どこへ行っても野次馬が押しかけて仕事にならない。一般人と同じ職場ということ自体が難しい」とした上で、「そもそも本気じゃないでしょう。彼女が本気だなんて、うちの職場で思っている人間は一人もいない」と、にべもない。

 厳しい回答が多いなか、30代の介護士は「かなり難しい」と前置きした上で、「みんな酒井法子を軽く見すぎ。芸能界は華やかだが楽な世界ではないだろう。トップに君臨してきた裏には想像を絶する苦労と努力があったはず。今回の辛い経験をプラスに変える力があるかも」と期待する。別の30代の介護士も、「同じ母親としても犯罪自体は許せない」とした上で、「保釈時の謝罪態度や会見を見て怖いほどの精神力を感じた。対極な世界だが気持ち次第では可能かも」と、芸能人・酒井法子のポテンシャルに期待を寄せる。

 専門家はどう見るのか。生活総合情報サイト「All About」で介護情報のガイド役を務め、自らも介護情報サイト「親ケア.com」を運営する横井孝治氏は「パフォーマンスならともかく、現実には難しい」と、主に2つの理由から可能性は低いと見る。

「1つには彼女は有名過ぎます。常にメディアや世間から好奇の目で見られ、周囲も嫌な思いをする。2つめは、生活レベルや価値観の違いに彼女が耐えられるかどうか。高齢者に何かをしたからといって、感謝してもらえるとは限らない世界。華やかな芸能界との差は大き過ぎる。実際に現場を見学して、自身が自らの本気度をしっかり見極め、マイナスからスタートをする覚悟で挑めるかどうかがカギでしょう」

 つまるところ、「まず無理。本気かどうかさえ疑わしい。でも強い人だし、本気の本気なら可能性は10%くらい?」(30代介護士)という声に集約されそうだが、ここへきて新たに注目を集めているのが、入学先の創造学園大学にまつわる数々の噂だ。

 今年2月3日に毎日新聞などが報じたところによれば、同大学はここ数年極度の経営不振に陥っており、教職員に対する給与やボーナスの遅配が常態化。事態を重く見た文科省が今年1月に同大学へ立ち入り検査を行い、これを受けた群馬県教育委員会が県内71高校に通知を出し、同大学の厳しい財務状況を指摘した上で「他校への進学についても検討するようご指導願います」と異例の指導を行なっている。また3月には、同大学が文科省に提出していた財務情報について粉飾決算の事実が発覚し、国から私大への補助金分配を管轄する「日本私立大学振興・共済事業団」が同大への補助金交付を取り消す処分を下し、さらに群馬県からの助成金も50%削られるという事態に陥っている。

 加えて注目されているのが、同大の学力水準だ。「週刊ダイヤモンド」(ダイヤモンド社)10月31日号の特集記事「下流大学 バカの壁」では、記事の冒頭で創造学園大学を名指しで、「不合格者が少なすぎて偏差値算定が不可能なボーダーフリー大学」「受験すれば全員が合格するのに生徒が集まらない」と酷評。実際、酒井被告も保釈された今年9月17日から判決が下る11月9日までの極めて慌しい期間に、小論文と面接だけで合格資格を得たとされている。

「つまり、入学金の18万円と年間81万円の学費を納めれば誰でも入れる。経営難の大学が一発逆転を狙って芸能人を客寄せパンダとして受け入れた」(芸能ライター)というのが一般的な見方のようだ。事実、酒井被告の入学決定のニュース以来、同大サイトのPVや入学に関する問合せは爆発的に増加。その発想の安易さについての是非はともかく、学園としてはひとまずは作戦成功ということか。

「創造大のソーシャルワーカー学部は在宅で学べる通信制システムがある。サンミュージックの相澤副社長は酒井被告が自宅で学ぶと明言していますから、のりピー目当ての生徒が酒井被告と接触する機会はゼロでしょう。酒井被告も福祉の道へ進むとアピールし、ほとぼりが冷めたら芸能界復帰というのが既定路線でしょう」(前出芸能ライター)

 いずれにせよ、どんな道へ進むにしても大前提となるのが、社会的に健全な生活であるということは確か。薬物事件は再犯率が高いと言われるなかで、まずは今後の人生から覚せい剤を100%断てるかという、困難な命題が課せられていることを忘れてはならない。芸能界の荒波で力強く生き続けてきた酒井法子被告の、今後の行方に強く期待したい。
(文=浮島さとし)

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最終更新:2009/11/16 19:31

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