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タブー破りのアート特集【1】

モラルの欠如、プロパガンダの洗脳……日本一キケンな芸術概論

0912_pika.jpgChim↑Pom『ヒロシマの空をピカッとさせる』2009
photo : Cactus Nakao (C)2009
Chim↑Pom courtesy : Mujin-to Production, Tokyo

 タブーを冒した芸術──何をもって「タブー」と規定するかによってアートフォームは変わってくるだろう。だが、そう呼び得る表現はあり、まずは本特集に絡めた最近のトピックから触れよう。

 昨年10月、東京のアーティスト集団Chim↑Pomが映像作品の撮影素材として広島市の上空に飛行機雲で「ピカッ」と描き、世間を騒がせたことは記憶に新しい。原爆という負の過去を背負う広島市民の心を傷つけたとして地元新聞は強く批判し、またネット上でもバッシングの対象となった。そして彼らが被爆者団体に対して謝罪会見を開くまでの騒動に発展し、その後に予定されていた広島市現代美術館での展覧会も自粛せざるを得なくなったのだ。

 以後、彼らは被爆者団体と対話を重ね、一連の騒動を団体や美術関係者やジャーナリストなどとともに検証した書籍『なぜ広島の空をピカッとさせてはいけないのか』(河出書房新社)を今年の春に発表。また、同時期に広島をテーマにした現代アート展覧会が都内で開催され一応の落ち着きを見せた。だが、経緯の是非はともあれ騒動の発端となった表現が、現在の社会に潜在する「地雷」を踏んだのは間違いないだろう。

 彼らはある種モラル(とされるもの)に反する行為をしたことが批判の対象になったのだが、法の下では明らかな犯罪行為になってしまう芸術表現もある。それがグラフィティだ。諸説あるが70年代にニューヨークのブロンクスで発達したといわれるその表現形態は、壁や電車の車両にスプレーで吹き付けたいわば「落書き」だが、ヒップホップ・カルチャーの一要素ということもあってか、いまや日本を含め世界の各都市で見かけることができる。

最終更新:2009/12/02 10:00
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