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「世間の評価なんて期待していない」ブログ市長が「紙」で暴く民主主義の幻想とは!?

akune.jpg“ブログ市長”こと鹿児島県阿久根市長の
竹原信一氏

 ブログを駆使した過激発言で地元メディアから「独裁者」と罵られ、世間から激しいバッシングの嵐にさらされている”ブログ市長”こと、鹿児島県阿久根市長の竹原信一氏。選挙中におけるブログ更新と公職選挙法違反による書類送検、「辞めさせたい議員アンケート」の実施、職員給与全面公開、二度の市長不信任決議、労働組合事務所の退去命令発動、職員の人件費を記した貼り紙をはがした職員の懲戒免職、防災無線を使ったマスコミ批判演説、講演会での”障害者発言”……。

 2008年の市長選初当選以来、竹原市長が残した”爪あと”は常に物議を醸してきた。特に、09年12月に福岡市で行われた講演会での障害者に関する発言は、「障害者の出生を否定」「命の重さを踏みにじる発言」「差別意識も甚だしい!」と世間から大批判を浴び、ネット上の巨大掲示板は祭り騒ぎに、市役所には苦情のメールや電話が殺到した。

 そんな大暴れの竹原市長が、このほど『独裁者”ブログ市長”の革命』(扶桑社)という、そのまんまの(?)タイトルの本を上梓した。独裁者のブログ市長が、次は紙で吠えるのか? メディア嫌いといわれる竹原市長に関係者を通して、電話インタビューに成功。暴れまくり、叩かれまくる市長の本音を聞いた。

──ここまで叩かれると、さすがに心が折れたりしませんか?

竹原信一市長(以下、竹原) 全然平気です(サラっと)。最初から命を捨てる覚悟で始めたことですから。世間的な評価なんて期待していませんよ。私自身を理解してもらう必要なんてないんですから。

──命を捨てる覚悟……!?

竹原 それがないとできません。だから批判なんて問題じゃないです。私はとにかく、皆さんに知ってもらいたいんですよ。民主主義が実現しているなんて勘違い。誤解なんです。我々がいる場所は、実はこんなにおかしな社会なんですよということ。それを知らずにいることは不幸なんですよ。

──我々の社会は民主主義じゃない?

竹原 幻想です。民主主義という言葉があるだけ。だって、実態として自分の意志で社会を作ってます? 自分の良心に沿った仕事ができてます? 良心に沿わない仕事が暮らしを支える道になってたりしませんか?

──ノ、ノーコメントで……。 ところで、福岡の講演で「差別発言」と報じられましたが。

竹原 ああいう意図的な報道をするメディアが多いですね。最初からストーリーと役どころを決めて、それにあてはめるような記事を書く。そのためには発言も創作する。「命を刈る」なんてひとことも言ってないんですけどね。私はシステムとか構造の話をしているのに。

──「命を刈る」ってどこから出てきた言葉なんですか?

竹原 記者が作ったんでしょう。こないだもある市長が私に苦言を呈したという報道が地元メディアから出たんだけど、すぐに本人から「あんなこと言ってないから。こっちもびっくりしてる」と連絡がありました。一から十までそのやり方。だから、新聞記者ってのはこういう人たちなんだっていうのが分かりましたよ。とにかくセンセーショナルに事象をつかんでちぎって世に出す。しかもその自覚がないんですよね。確信犯ならまだわかるけど、自分のおかしさに気づいてない。

──ちなみに今、めちゃめちゃ頭にきている媒体ってどこですか

竹原 頭きているとうか、ひどい媒体という意味では「■■新聞」とかね。記事と全然関係ない写真をはめこんで、印象操作する。毎回毎回、本当に悪意に満ちていますね。テレビ局だと■■■とか。朝に『■■■■』って番組ありますよね。あれ相当おかしいですよ。

──あ、司会者が■■さんの。分かる気がします。ちなみに「サイゾー」は?

竹原 「サイゾー」っていうのは知りませんでしたね。

──やっぱり。いずれにしても、市長は市民のために命を賭けて闘っていると。

竹原 その表現はちょっとニュアンスが違うんですよね。自己犠牲でやっているわけではないので。私は今のままでいること、つまり、みなさんが騙された状態でいることが辛いんですよ。さきほど言った、民主主義の中で生きているなんて幻想であって勘違いだということ。それを知らずに生きているのを見ていると、切なくなってくる。だから皆さんのためじゃないのかもしれない。突き詰めれば、私のこのつらく切ない気持ちを解消するためにやっているのかも。こう言うとまた誤解されるんだろうけど(笑) あ、ごめんなさい、来客なのでこの辺で!

 イメージよりもずっと柔らかい話し方が印象的な竹原市長。とはいえ、会話内容は最初から最後まで竹原節。独特な表現もブログ市長の真骨頂というべきか。ちなみに阿久根市は今、議会の真っ最中。「命を賭けた」答弁が、今日もまた議場で繰り広げられているのだろうか。
(文=浮島さとし)

独裁者 “ブログ市長”の革命

暴れん坊です。

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最終更新:2010/02/19 16:39
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