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仕掛け人は『秘密結社 鷹の爪』のDLE

静岡発のフラッシュアニメ『パンパカパンツ』 全国区ヒットの予感?

panpaka_jk.jpg『パンパカパンツ』( 株式会社DLE/
静岡放送株式会社/
東映アニメーション音楽出版)

 昨今のテレビ界において、キーワードとなっている「放送外収入」。CMの売り上げが落ち込む中、映画制作や番組のDVD化、通販番組化でなんとか収入を得ようと悪戦苦闘するキー局が多いなか、新たなビジネスモデルを確立しつつあるローカル局がある。
 
 静岡放送(SBS)では2008年より、『秘密結社 鷹の爪』で知られるアニメ制作会社DLEと共同でフラッシュアニメーション「パンパカパンツ」を制作(09年4月からは東映アニメーション音楽出版社との3社共同制作)。これが静岡県民の絶大な支持を得て、昨年末についに全国区デビュー。いまマーケティング界を始め、ジワジワと世間を賑わせているのだ。


 「パンパカパンツ」は、情報番組『笑顔がいいね!』内(月・水午後7時50分~、日午後12時54分~)と、月~金の午後7時50分からスポット枠で放映されており、静岡県内で知らない人はいない、とまで言われる人気キャラクターソング。「オリジナル編」「銭湯編」「ハミガキ編」など、現在まで7編が制作されている。

 パンツを履いたブタが「♪パンッパカパンツ~、パンッパカパンツ~」と踊る、わずか1分間のごくごくシンプルな内容ながらも、一度聴いたら耳から離れないこのフレーズ。ストーリーは、「パンツがいったい何なのかを知らない4匹のブタたちだが、色とりどりのパンツの優美さにウットリ……。それぞれパンツをかぶったり、リボンにしたりして遊んでいたが、仲間の一人がパンツをはいた時、そのフィット感と包み込むような安心感に感激!! パンツに魅せられたブタたちが、パンツって素敵! というメッセージを歌に乗せて全身で表現します」(公式ページより)とのこと。

 その人気はテレビを飛び出し、地元企業のCMに採用されたり、ストラップやシール、お弁当箱になったりという人気ぶり。さらに昨年12月には、和太鼓リズムゲームの最新作『太鼓の達人13』の楽曲として使われ、ついに全国デビュー。また今年1月15日には待望のDVDが発売され、ほぼ静岡県内限定発売だったにもかかわらず、初週のオリコンランキング(実質的には3日間)で20位、ツタヤランキングで4位を記録。現在までに1万枚を販売しているという。ケータイの着うた・ムービー配信も行っており、「業界常識をはるかに上回るダウンロード数」(DLE社長・椎木隆太氏)だという。

song_chara__.jpg(上)静岡名物をフィーチャーした
「おでんキュン」(中)静岡県に住む
静岡生まれのお母さん「しずおかあさん」
(下)ステキな突起から生まれた生き物
「すっとんきー」
(C)2009 みんなで歌おう! キャラソン委員会

 この状況について、「パンパカパンツ」の制作に携わっているSBSの編成業務局・村木氏に話を聞いた。

――そもそもの制作の経緯を教えてください。

「07年に劇場版『鷹の爪』の1作目が公開され、その静岡県内でのプロモーションに協力してほしいということで、DLEさんから依頼を受けたのが始まりです。DLEの椎木さんは磐田出身ということもあり、静岡発で何か子どもたちに歌ってもらえるようなものをつくりたいという話から、『みんなで歌おう! キャラクターソング委員会』を立ち上げました。第一弾「おでんキュン」、第二弾「しずおかあさん」というキャラクターを作ったのですが、全国的に流通させるにはローカルすぎない方がいいのではないか、とDLEさん側から意見をいただき、第3弾で「すっとんきー」を作りました。そして第4弾として生まれたのが、「パンパカパンツ」です。子どもが興味を持ちそうなもの、ということでブタとパンツを採用したんです。これがすごく反響がよくて。4作目でヒット作が生まれるとは、正直思っていませんでした」

――初めから全国展開を狙っていたんですね。このようなコンテンツビジネスは、やはりローカル局だからできる取り組みなのでしょうか?

「フラッシュアニメはローカル局でも負担できるコストでできるんです。どれがあたるかは作ってみるまで分からないし、通常のアニメーションはやはり負担が大きすぎますからね」

――今後の展望を教えてください。「パンパカパンツ」に続くキャラクター制作も続けていくんですか?

「パンパカパンツは、継続的に新しい作品を作っていく予定です。DVD第2弾も現在制作しています。ただ、もともと『みんなで歌おうキャラクターソング』という枠内で始めたものなので、パンパカパンツ以外にも新しいキャラクターを作っていきたいです」

 現在はSBSだけでなくテレビユー山形(TUY)や熊本放送(RKK)でも放送されており、今後放送エリアを広げていく予定だという。「(全国区である)TBSでの放送は夢のまた夢」と村木氏は語るが、決してありえない話でもなさそうだ。

 またDLE・椎木社長によると、「今後はDLEが持っているフランスの番組枠でのフランス国内向け露出などにチャレンジしていく予定」(HPより抜粋)だという。ローカルさをあえて売りにしない、ローカル局によるキャラクタービジネスがどのような成功をおさめるのか、今後の展開が楽しみだ。
(取材・文=編集部)

・「みんなで歌おう! キャラクターソング」
 <http://www3.digisbs.com/anime/index.html>

・パンパカパンツ動画
<http://www.youtube.com/watch?v=0iO32QaVWZU>

静岡伊豆・駿河路・浜松 ‘1

すごいぞ、静岡!

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最終更新:2010/05/11 14:15

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