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アイドル映画専門映画監督・梶野竜太郎の【アイドル映画評】第16幕

メイキングDVD希望! アイドル映画の死角”鎖骨”全開の『笑う大天使(ミカエル)』

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アイドル映画をこよなく愛する「アイドル映画専門」映画監督が、カントク視点でオススメのアイドル映画を、アノ手コノ手で解説します。

●今回のお題
メイキングDVD希望! アイドル映画の死角”鎖骨”全開の話題作
『笑う大天使(ミカエル)』
監督:小田一生
女性主演:上野樹里、関めぐみ、平愛梨、菊地凛子、佐津川愛美、谷村美月、キタキマユ、宮下ともみ、松岡璃奈子、宮内佳奈子、岩井七世、渕内希実子、早瀬英里奈、工藤晴香、岡本奈月

 まずは、見て下さい! この豪華絢爛な女の子キャスティングを!

 勢い止まらぬキャラ立ち女王・上野樹里ちゃんを筆頭に、映画『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』のいい女系姉ちゃん・関めぐみ嬢! そして、言わずもがな! 映画『20世紀少年』のちょ~~~かわいいカンナ役の平愛梨ちゃん!!

 ここだけでも、特大盛牛丼を食べた感じなのに、そこに、谷村美月ちゃんクラスの大物若手女優から、「PurePure」(辰巳出版/Jr.アイドルのバイブル誌ね、もちろん)出身の方々が多数出演! 岩井七世ちゃんとか、岡本奈月ちゃんなんて、もう古くからのJr.アイドルファンには感涙ですよ!

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突然母を亡くし、生き別れになっていた大金持ちの兄と再会した司城史緒(しじょうふみお)は、心ならずも超お嬢様学園・聖(セント)ミカエル学園に転校する。そこはまったりと流れる時間がまるで別世界のお嬢様ワールドだった。呆然とする史緒だったが、同じく”猫かぶり”のお嬢様、斎木和音と更科柚子に出合って意気投合。3人は学園で頻発する誘拐事件の謎に迫ることになる……。
(Amazonより引用)
DVD発売中/¥4,935(税込)/ 発売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント/(C)Michael Partners

 舞台が名門女子高なので、女の子がたくさん出てくるのは当たり前としても、ここまで、メジャー&コアを抑えたキャスティングに拍手!! いろんなジャンルの女の子てんこ盛り~な学校で、何が起こったのか!?

 典型的な”庶民的・普通の女子高生”司城史緒は、女手ひとつで育ててくれた母親をある日突然亡くし、生き別れとなっていた大富豪の兄・一臣と再会する。その兄の勧めで、まったく今までの生活とは世界が異なる由緒正しいお嬢様学園”聖ミカエル学園”に転校することに。

 そこは、根っからの庶民である史緒にとってはまったくの別世界。心休まる時のない息の詰まる日々を送る史緒だったが、クラスメイトの斎木和音と更科柚子が自分と同じように学校生活を窮屈に思い、猫をかぶっていることを知り、意気投合する。そんな矢先、学園で大事件が勃発したのだ!!!!

 ……と、非常に解説っぽく書きましたが、これ、映画の15%と思ってもいい。いや、12%か?

 とにかくこの映画、ものすごく想像外の世界へ飛んで行き、飛んで行った先からまた想像外の異空間へぶっ飛ばされるのである。それはまるで、薬師丸ひろ子主演の『翔んだカップル』と、深作欣二監督の『宇宙からのメッセージ』の2本立てを観た後に、もう1本ハシゴしちゃえ~って行って、『食人族』観ちゃったら、あまりにもインパクト強すぎで、最初の2本を忘れちゃったよ、っていうような感じ近い。

 それがどれだけぶっ飛んでいるのかは、ここではあえて書かない。良くも悪くも”ものすごい”とだけ伝えておこう。

 そもそもこの作品の魅力は、別のところにある。私的にはこの作品を見ると、どれだけぶっ飛ぼうが、どれだけムチャクチャだろうが、心の底から癒される温かい時間を堪能することができるのだ。それは何か。あなたは女性のどこに魅力を感じますか? 顔ですか? 目ですか? 胸ですか? 腰ですか? お尻ですか?

 私はズバリ! 鎖骨です!! さ・こ・つ!! 鎖骨の美しさったら何なんでしょう?

 あれだけアメージングな造形ながら流れるような美しさと、なでる肩から胸元へのふくらみをつなぎ、抱きしめたら折れてしまいそうな、か細さに酔い~(官能小説かよ)、女性美界の助演女優賞とも言える鎖骨。その鎖骨を拝むだけ拝める映画なのである。

 本来、映画には肩から胸元が大きく開いている服というのは、暴れるシーンにはあまり起用されませんよね。アンミラ(古いな)のウエイトレスが戦うようなもんです。普通の女の子は、おじぎする時でも軽く手で押さえるくらいですから。

 この手の服で撮影する場合、スタイリストさんが服の裏地と肌を両面テープで貼る場合もあります。チラ見え防止ですね。もちろん、おっぱいを強調するシーンなんかは別ですよ。グラビアやAVでこの服着てたら「何かあるな。うしゃしゃしゃ」って思いますしね。でも、その場合、胸元ばかりカメラが寄って、鎖骨が隠れるんですよ。ちょうど見えにくい! 白昼の死角!!

 これだけ語れちゃうこの聖ミカエル学園の制服が、惜しげもなく鎖骨全開で、それを着ているのが、上記に書いたアイドル&女優の方々じゃないですか。そして、その制服のままで、結構暴れまくるわけです。キレイな鎖骨を眺めながら、ちょっと高いビールでも飲みましょう。リッチな気持ちになれますよ。

 この手の制服はあれど、この人数すべてにこの制服をあてたことに拍手!

 この映画を好きな方も、内容が納得できなかった方も、思う存分に、美少女達の鎖骨を堪能いたしましょう。

 これ、メイキングDVD出ないっすかね? 全校生徒の鎖骨だけをピックアップ! 上に書いた通り、主役級の女優&アイドルの共演とはいえ、メインの樹里ちゃん&めぐみ嬢&愛梨ちゃんの鎖骨がほとんど。他、数十名を完全ピックアップした全校生徒の鎖骨グラビア! どぉ~っすか!!
(文=梶野竜太郎)

笑う大天使(ミカエル)プレミアム・エディション

いつまでも、鎖骨だけ見ていたい。

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●かじの・りゅうたろう
映画監督・マルチプランナー。1964年東京生まれ。短編『ロボ子のやり方』で、東京国際ファンタスティック映画祭の部門グランプリを受賞。08年に長編『ピョコタン・プロファイル』でメジャーデビュー。第2回したまちコメディ映画祭 in 台東にて、新作『魚介類 山岡マイコ』を上映。2010年に長編版として劇場上映が予定されている。現在、ニコニコ動画チャンネル『魚介類TV』(毎週日曜日20時~)に出演中。
詳しくは→http://mentaiman.com/
ブログは→http://ameblo.jp/mentaiman1964/

●アイドル映画監督梶野竜太郎の【アイドル映画評】INDEX
【第15回】女子高生の体育の時間を、遠くから眺めていたあの頃……『平凡ポンチ』
【第14回】「君はどうしてダメ男ばかり好きになる!?」堕ちてゆく女の美学『ララピポ』
【第13回】あの堀越のりだからできた変身願望映画の傑作!!『特命女子アナ 並野容子』
【第12回】セルフアフレコの美学『カンフーシェフ』加護亜依フォーエヴァー!
【第11回】鈴木美生ちゃんの真の萌声(もえごえ)が男の脳髄直撃!『机のなかみ』
【第10回】バカエロ映画の極×2『まぼろしパンティ VS へんちんポコイダー』
【第9回】「電車男」でカニバリズムで格闘映画の傑作『カクトウ便 VS 謎の恐怖集団人肉宴会』
【第8回】トップアイドルの制服(もちろんミニ)とM男君の快感『ときめきメモリアル』
【第7回】知的に低脳な『秘密潜入捜査官 ワイルドキャッツ in ストリップ ロワイアル』
【第6回】『インストール』──女の子が部屋でひとり。何をしているのか、見たくないか?
【第5回】『お姉チャンバラ THE MOVIE』──ビキニvsセーラー服の恍惚
【第4回】『デコトラ・ギャル奈美』──古きよき時代のロマンポルノ・リターンズ
【第3回】『リンダ リンダ リンダ』──王道的傑作に潜む”多角的フェチズム”
【第2回】『妄想少女オタク系』──初心者歓迎!? BLの世界へご案内
【第1回】『すんドめ』──オナニー禁止とチラリズムの限界点

最終更新:2010/05/12 21:00
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