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元祖タブー知らずのジャーナリスト

大ブーム渦中の田原総一朗が皇太子にあの質問を直撃!?

1011_tahara.jpg76歳という年齢をまったく感じさせない活
躍ぶり。語れば語るほどに、その話しぶり
は熱を帯びていった。
(写真/名和真紀子)

 田原総一朗がブームだ。御年76歳を数え、テレビ朝日で20年間続いた『サンデープロジェクト』(以下、『サンプロ』)が今年3月に終了したことで、明らかに地上波の画面に登場する時間は減っている。

 しかし、少し視野を広げてみれば、BSの『激論!クロスファイア』(BS朝日)で『サンプロ』と同様のスタイルで討論し、インターネット上ではニコニコ動画やユーストリームなどの討論番組にも数多く登場、さらにはラジオ番組やポッドキャスト放送も手掛け、「namatahara」名義でツイッターも熱心にやっている。つまり、地上波での出番こそ減ったが、視聴者との接点はむしろ増えているのだ。

 さらにこの9月には、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』(日本テレビ)において、謎の「ひこにゃんコスプレ」で登場、続く10月には『田原総一朗の遺言』(BSジャパン)なる番組が企画され、彼が30代の頃、テレビ東京のディレクター時代に制作したドキュメンタリー番組数本が放映された。そして11月には『情熱大陸』(TBS)に登場、番組スタッフに議論をふっかけるなど、相変わらずの意気軒昂ぶりを見せつけたのである。

『田原総一朗の遺言』内で放送された過去のドキュメンタリー番組の過激なテーマと、自ら画面に登場するスタイルは、今の田原のルーツといえる。50年近くも衰えないその勢いは、一体どこから来るのか?

──今、田原総一朗ブームともいえるような状況ですが、その理由をご自身ではなぜだと思いますか?

田原総一朗(以下、) 勝手なことを言うからじゃない?(笑)ほかの人は、だんだんおとなしくなって危険なことを言わなくなってきた。テレビはやっぱり、危険なことを言うと降ろされる。上杉隆さんも堀江貴文さんも出られない。テレビが無難化してるから、僕みたいな人間が面白がられるのかもしれない。そもそも僕は、テレビに出られなくなるかどうかなんて、考えていない。僕が言いたいことを言って、その結果どこも出さなくなったら、それまでだよ。でも、今はまだテレビ局からいろんな話が来るから、無難にする必要はないなと。

──その一方で、ニコニコ動画などネットの討論番組への出演が増えてますよね。

 テレビや既存のメディアには、「討論」がないんですよ。でも、ニコニコ動画やユーストリームには、ある。今までのテレビで、僕のやっているもの以外に、討論番組なんてありましたか? ほとんどがバラエティですよ。本当の討論番組は、命を懸けているかどうか。学者や政治家が出てきて討論して、負けたら、政治家生命、学者生命がなくなるかもしれないのが討論番組です。僕は、『サンプロ』も『朝生』もそのつもり。そういう真剣勝負をやりたくても、テレビにはその場がなくなってきた。だけど、ニコニコ動画などには真剣勝負がある。だから出る。それだけ。

──テレビでは、なぜ討論番組ができなくなったんでしょうか?

「コンプライアンス」でしょうね。テレビ局は、「問題が起きるようなことはやるな」「クレームが来るような番組は作るな」と言う。だから、討論なんかできるはずがない。出版社も冒険をしなくなってきた。今は、訴えられて負けると賠償金の額も大きくて、何百万とか、下手すると1000万にもなる。「サイゾー」も、毎月何千万も裁判でやられたら、やっぱりやめるんじゃない?

──続けられませんね(笑)。

 そういうことですよ。今は、すぐ裁判になる。僕も現に裁判を抱えているけどもね。

──この状況をひっくり返すのは難しそうですね。

 そんなことないですよ。ディレクターやプロデューサーが、自分で責任を取ればいい。番組で問題になるのは、出演者の発言か、指示したディレクターか、あるいは企画したプロデューサー、この3つでしょ? でも、お詫びは必ず局がやる。新聞社もそう。だから、会社が危ないことをさせない。それが間違いだよ。会社が責任を持って、個人が責任を持たないということでは、個人が自由にしゃべれない。

──だとすれば、テレビでの田原さんの出番は減っていきませんか?

 いや、それはわかんないね。僕は減らないと思ってる。例えば、テレビ東京やNHK、日本テレビからも、いろんなオファーは来てますよ。結局テレビ局の人間も、面白いことをやりたい、縛られたくないと思ってるんだよ。そういう「クレイジー」な人間がいるから、テレビ局はまだもっている。

──そういう人が、まだテレビ局にもいるんですね。

 そうだと思うよ。でも今は、だんだんクレイジーが減ってきたから、政治も面白くない。田中角栄とか中曽根康弘とか、昔はクレイジーな政治家がいっぱいいた。吉田茂もおかしかった。それが、小粒な優等生ばかりになってきた。今面白いのは、小沢一郎かな。小沢さんも、地上波でなくニコニコ動画だけに出るようになったのは、地上波がつまらないと思うからでしょ。

■「バラエティ化」の速度を増す 新聞・テレビの報道番組

──田原さんが以前手掛けたような過激なドキュメンタリー番組は、「おおらかな時代だったからこそできた」という議論もありますが。

 そんなことない。今だってできるよ。だって、40年前に僕が作った番組を、テレビ東京は再び世に出してくれた。ほかの人だって、ドキュメンタリーをどんどんやればいいのにやっていない。そもそもあの時代も、やってたのは僕だけだったんだよね。

──地上波でドキュメンタリーが減ったのは、放送できないからではなく、ドキュメンタリーがつまらなくなったからだと?

最終更新:2010/12/17 18:00
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