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日刊サイゾー トップ > 社会  > 10日投開票の都知事選 石原&東国原それぞれ急転直下出馬の裏事情とは?
本多圭の「芸能界・今昔・裏・レポート」Vol.100

10日投開票の都知事選 石原&東国原それぞれ急転直下出馬の裏事情とは?

tochizisen.jpgやはり両者の一騎打ちになるのか。

芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!

 4月10日に投開票を迎える東京都知事選だが、現職の石原慎太郎都知事の対抗馬であった東国原英夫はすでに相当の危機感を持っているようだ。

 彼のお笑いの師匠のビートたけしも、先日こう語っていた。

「石原都知事は”天罰発言”でバッシングを受けた。『これなら当選するかもしれない』と出馬したけど、石原都知事がレスキュー隊の前で涙を流したことで、東はかなりの危機感を持ったみたいだね」

 そもそも石原都知事の4選出馬はあり得ないはずだった。急転直下、出馬に翻った背景には、自民党幹事長で党の都連会長を務める息子の石原伸晃からの猛烈な懇願があったことが、筆者の取材で分かっている。都知事選に自民党が候補者を擁立できなければ、幹事長や都連会長としてのクビが飛ぶかもしれないと、追い詰められた本人が母親で石原都知事の妻の典子さんに「親父を説得してくれ」と泣きついたというのだ。結果、石原都知事は出馬を決意、ハシゴを外された松沢成文・神奈川県知事は出馬を断念することになってしまった。だが、その裏では石原都知事は4選後、任期半ばの2年で辞任し、後継者には松沢氏を指名するなどという密約説も流れている。

 一方、東国原も石原都知事の出馬表明後、自身の出馬を断念したはずだった。ところが、3月11日に東日本大震災が発生。それを受けて、石原都知事が「天罰だ」と発言した。さらに同知事は「水力、火力では限界もある。原発を欠いては日本の経済は成り立たない」と原発推進論者であることを公言するなど都民感情を刺激した。この発言に気を良くした東国原は、これなら勝算ありと踏んで出馬を決意したというのが真相だったようだ。

 ところが、3月21日に石原都知事が、福島原発に乗り込み放水活動を行った東京都消防庁のハイパーレスキュー隊を前に涙の謝辞。風向きは一変し、石原都知事は株を上げてしまった。これを見てから、東国原は周囲に「負けるかもしれない」と弱音を吐いているという。

 たけしは弟子の東国原を「応援しない」と言っているが、やはり、かわいい弟子には変わりがない。先日会った時には、何らかの形で東国原を応援するようなニュアンスの発言をしていた。だが、いまだその姿は見られない。被災者のことを思い、彼らを支援する一方、自身の映画の撮影を無期延期にしたことを考えれば、今、都知事候補の応援をする気にならないのだろう。

 石原の涙に押された東国原だが、自転車やジョギングで”省エネ”選挙活動をするなどパフォーマンスは相変わらずうまい。そこで都民を納得させる政策を、どれだけ訴えることができたのか。2007年の宮崎県知事選でも決して下馬評は高くなかったことを考えると、今回も期待できるのではないかという声もあるが果たして……。
(文=本多圭)

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最終更新:2013/09/17 20:17
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