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『mamma まんま』発売記念 伴田良輔インタビュー

おっぱい写真家が谷川俊太郎とコラボ 「おっぱいは宇宙構造と同じ!?」

110405bt_0022.jpg「僕はおっぱいが好きなんじゃなくて、
女性が好きなだけです」と照れながら語る伴田氏。

「めでさわる ゆびでさわる くちびるでさわる したでさわる あかんぼが そしておとなも」(『mamma まんま』文中より/詩:谷川俊太郎)

 作家で写真家の伴田良輔がライフワークにしている、キレイでおしゃれでエッチな”おっぱい写真”。そこに、詩人・谷川俊太郎が35作のポエムを添えた共著『mamma まんま』(徳間書店)が発売された。メークで整えた女性の顔などは一つも写っていない。そこに存在するのは大きさ・形・色・質感の異なる35の、一糸まとわぬおっぱい。それはただそこに在るだけで、女の体に秘められた底知れぬ力や、今まで気付かなかったエロスなどをこちらに語り掛ける。

 15年にわたり400人以上のおっぱいを撮り続け、「女性の大切なものを撮らせてもらってるんです」と優しい口調で語る伴田氏に、おっぱいのことだけを1時間語ってもらった。

――もともとヌードを撮られていたそうですが、おっぱいに寄った写真を撮り始めたきっかけは?

伴田良輔(以下、伴田) 僕が見てグッとくるおっぱいの写真ってなかったんですよね。「週刊宝石」(光文社)でやっていた「あなたのおっぱい見せてください」みたいに、両方のバストを真正面から撮った写真ばかりで。何だか2つの乳房ににらまれてるような恐怖感があって(笑)、あのアングルは好きじゃない。じゃあ、僕が自分で撮影しようじゃないかと。

――正面だと顔っぽいですもんね。

110405bt_0012.jpg

伴田 それで片方のおっぱいを横から撮影してみた。でも、やっぱりそれだけでは、ずっと見ていると飽きが来るんです。ある日、18歳の美大志望の子を撮らせてもらった時、試しに丸い鏡を脇に挟んでもらって、片方のおっぱいを鏡に映し込んで横側から撮ってみたんです。すると、横から見たおっぱいの美しいラインと、鏡に映る正面のおっぱいが同時に画面に入る魔法のアングルが得られた。15年前のその撮影が、すべての始まりでしたね。おっぱいが鏡の中のおっぱいにささやきかけているような、繊細な感じが出るんですよ。それからは、あふれるように撮り始めましたね。

――確かに伴田さんの作品には、片方のおっぱいを写した写真が多いですね。

伴田 右にも左にも個性があるので、まずそれぞれ別々に撮らせてもらう。最近は両方を画面に入れる作品も撮りますが、いまだに慣れないんです。赤ん坊も、お母さんのおっぱいを吸う時はどちらか一つを選ぶわけじゃないですか。最初にそういう決断を迫られた人生ですから、片方ずつが宿命なのかもしれませんね(笑)。

――新刊『mamma まんま』で、谷川俊太郎さんが書き下ろしたおっぱいの詩を、最初に見た時の感想は?

伴田 おっぱいに対してこんなにいろいろな見方があるんだと感動しました。「おっぱいみてると くちのなかが おいしくなるよ」という詩には「そうだ、そうだ」とうなずいたり(笑)。おっぱいの味覚や触覚から、死にゆく兵士が見るおっぱいの幻覚まで、ありとあらゆるおっぱいの光景が、ひらがなの詩になっている。

handa001.jpg『mamma まんま』より(以下、同)

 谷川さんの詩に、世界そのものとセックスするみたいな素晴らしい作品があるんですが(『谷川俊太郎詩選集3』〈集英社〉収録「なんでもおまんこ」のこと)、そういう詩を書いた方ですから(笑)、怖いものは何もないんじゃないかなあ。

――『mamma まんま』では、すべての詩に英訳が付いていますが、世界中の方に見てもらいたいという思いからですか?

伴田 そうですね。谷川さんの詩はすでに世界中に読者がいますからね。それからやっぱり、誰もが赤ちゃんの時におっぱいを吸っていたわけで、そこに民族の壁はない。男も女も、みんなほ乳類なんですよ。

――おっぱいで世界が平和になったら素敵ですね! モデルさんは常に公募しているそうですが、どんな方が多いですか?

伴田 最初のころは「もうすぐ30歳になるから、20代の記念に撮ってください」とかいうケースが多かったですね。今はもう僕の作品が本屋さんなどで確認できることもあって、「ああ、これなら撮影してほしい」という方が次々と見つかっています。会社員・学生・主婦も居ますし、みなさん、一般の方です。

――モデルが見つからない、なんてことはありますか?

伴田 今はないんですが、最初のころは苦労しましたね。知り合いの女性編集者全員に声掛けて、ヒンシュク買ったりしながら(笑)。

――伴田さんが撮るおっぱいはどれもすごくキレイですが、事前に審査はされてるんですか?

伴田 してないです。というか、審査なんてできないです(笑)。撮らせてもらえる人は全員撮っています。最初のころは、九州にも撮りに行きましたから。

――おっぱいのために九州まで! おっぱいの撮影は何が魅力なんですか?

handa003.jpg

伴田 「どんなおっぱいにも魅力的なアングルがあるはず」というのが僕の考えで、モデルの体の角度を変えてもらいながら一緒に探すんです。「あ、こういうおっぱいにはこういう角度か!」っていう発見が毎回あって、楽しくてしょうがないんです。

 発見といえば、10年ほど前、写真を現像してる時に気付いたんですけど、乳輪(乳暈)の点々をたどっていくと、乳首から乳輪の外側に向かって渦を巻いてるんですよ。

――え!? 円じゃないんですか?

伴田 はい、渦です。はっきり見えない人も多いですが、人によってはキレイに渦を巻いて見えますので、ぜひ自分のおっぱいで確認してみてください。もちろん男性にも当てはまりますよ。

――それが浸透したら、マンガなどの描写も変わってくるかもしれないですね。

伴田 前に、乳輪を螺旋状に描いてる画家がいるか調べたら、やっぱりほとんどが同心円だった。でもピカソは、何かの素描で渦状に描いてましたね。まあ、宇宙構造も渦を巻いてますから、生命をはぐくむおっぱいの乳輪が渦というのは自然だと思います。おっぱいを撮影しているようで、実は宇宙を撮影している(笑)。まさにミルキー・ウエイ(天の川)を見ているんです。

――おっぱいで天体観測ですね! (インタビュアー女につき)そんなすごいものが自分に付いていると思うと誇らしいです。ちなみに年齢で言うと、上は何歳くらいの方を撮られたことがありますか?

伴田 僕が撮った最高齢は、56歳のフリー編集者ですね。元スチュワーデスの方で、きれいなおっぱいでした。乳房って、年齢じゃないんです。本当に千差万別、おっぱいはドラマなんですよ。

――撮影でモデルさんが脱いだ時、まずおっぱいのどんなところを見ますか?

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伴田 いまだにパッとは見られないんです。

――え!? 400人以上撮ってても、まだ恥ずかしいんですか?

伴田 「待ってました」って感じで見るわけにはいかないでしょ(笑)。撮りながら徐々に見ていく感じですね。

――おっぱいに慣れてしまったら、伴田さんのような人間味あふれる写真は撮れないのかもしれないですね。

伴田 やっぱり機械的に撮ってるわけじゃないので、一人一人との出会いがあるんですよね。まずその人に出会って、さらにおっぱいを見せてもらうっていう二重の出会いがある。

――個人的には、どんなおっぱいが好みですか?

伴田 自然なカーブを描くおっぱいがいいですね。中くらいの大きさで……。海外のモデルがよく、おっぱいを整形して上の部分をまんまるに膨らませるじゃないですか。あれが僕には分からない。ものすごく不自然。

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――以前、別のインタビューで「日本のおっぱい”JAPPAI”は、世界に誇るおっぱいに違いない」とおっしゃってましたが。

伴田 ”自然さ”という点と、”肌のキメ細かさ”で日本の女性のおっぱいは世界に誇れるんじゃないですか。外国人も撮ったことはあるんですけど、うぶ毛やそばかすが目立ったりして、撮影前のケアが日本人より大変だと思いました。ただ、僕の中でおっぱいに民族的制約はないので、これからは世界の女性のおっぱいも撮っていくと思います。

――昨年、DVD『ささやくオッパイ~the whisper of breasts~』を発売されましたが、映像作品では、写真とはまた違った難しさがありそうですね。

伴田 そうですね。動きが加わるとつい余計な演出をしてしまいそうになり、うっかりすると普通のエロ動画になってしまう。だからまず、僕は撮影前に”できるだけ何も演出しないこと、おっぱいの自然な動きだけをとらえること”って自分の頭にたたき込みました。世界でもこんなおっぱい映像作品はないと思いますよ。このDVDが好評だったので、今パート2を制作中です。

――楽しみです! 今日は、おっぱいの話をいっぱいありがとうございました!

伴田 (サイゾー女子編集&ライターの目を見て)おっぱいを撮ってほしいときはいつでも言ってください。撮りましょう!

――……(もごもご)。
(取材・文=林タモツ、撮影=尾藤能暢)

※伴田良輔氏におっぱいを撮ってもらいたい女性は、伴田氏の公式サイト(http://www.handia.jp/)からメールを!

●はんだ・りょうすけ
1954年京都生まれ。編集者を経て作家に。30代から写真も撮り始める。著書に『独身者の科学』(冬樹社)、『20世紀の性表現』(宝島社)、『鏡の国のおっぱい』(二見書房)、『BREASTS 乳房抄/写真篇』(朝日出版社)などがある。脚本・監督を務たたストップモーションと実写による短編映画『アリスマトニカ』が今年初めに完成。神保町の複数のスペースで行われる「路地裏のアリス展」(5/1~5/8)で、主演の等身大人形やオブジェの展示と映画の上映会を予定。詳細はブログにて。

ブログ 「伴田良輔の仕事日記」
http://smartest.blog103.fc2.com

mamma まんま

穏やかな気持ちになれます。

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最終更新:2013/09/13 19:19
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