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【第26回】小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談

浅草キッド・玉袋筋太郎さんの至言「相手がクンニしてる顔を思い浮かべなさい」(後編)

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前編中編はこちらから

玉袋 芸能界でいったらスキャンダルだから。そっから立ち直る人は大変だよ、これ。海老蔵どころの騒ぎじゃないよ、これ。

──そこから立ち直れたら相当タフになれますね! しかし、久しぶりに地元に帰って、そうやってウンコ漏らしたりウンコ爆発させてたバカな男子たちが、ものすごいちゃんとした大人になっていた時の焦燥感といったら……! 「仕事何やってんの?」って聞かれて、「いや~アイドルやって売れないまま9年目!」なんて言えませんよ。いくつだよって話ですよ。バカにしていたはずが、自分が一番のバカになっているんです。

玉袋 へっへっへって、笑うしかねぇよな。そうだよな。俺もそうだもん。若いころの遊びとかを、もっともっと取り返そうと思ってるもん。俺は小学校の時はいたずらっ子なんだけど、中学校になったら、もうすごいヤンキーブームで、周りみんな不良になってるわけよ。俺は、それはカッコ悪いと思ってやってなくて、遊びも何もしない暗い中学時代だったんだよね。それで高校時代もずっと耐えててさ、この歳になってものすごい遊んでるんだよ。いろんな悪さしちゃってるわけ。

──やっぱり遅咲きっていうのは後を引きますよね。そしてまだ、思春期にちゃんと青春を送れてた人たちを敵だと思っています。

玉袋 絶対、それはあるね。俺は中学の体育の授業なんか全部出なくて、1年から3年までオール1だったの。で、輝いてた運動部のヤツとか、その時流行ってたヤンキーとかも、嫌で嫌でしょうがなかったんだけど、たまにバッタリ会うんだよね。そうすると、その輝いてた、キレイな体してたヤツが120キロぐらいになってたりして。だからそいつ見て「今は俺の勝ちだ」と思いながらも「お前そんな体じゃなかったろ、ピッカピカだったじゃないかよ!」って。あと、中学の時にシンナーやってた不良3人組がいたんだけど、俺、わざとそいつらにいじめられてやってたんだよね。ちょっかい出してくるからさ、プロレスラーみたいに派手にリアクションしてやるわけよ。そっちの方がおもしれえじゃん? こないだ友達の母ちゃんの葬式があった時、知り合いに「あの3人はどうなってるの?」って聞いたんだよ。そしたら、2人は覚せい剤で捕まって、もう1人はヤクザになって、組長の命取りに行けってピストル渡されて、気が狂っておかしくなったって。

──……えええ!? 新宿、怖すぎ!! やっぱり田舎とは、グレた後に敷かれてるレールが違いますね……。

玉袋 だろ? けどさ、シンナーが覚せい剤にバージョンアップしてるだけなんだよ。カッコ悪いじゃん。まだマジメになってる方がカッコいいと思うんだけど。

──ですねぇ……。でも、玉袋さんも梶原一騎先生とか、そういうかっこいい不良漫画が好きだったじゃないですか。どうして中学で不良にならなかったんですか?

玉袋 やっぱ、殿のラジオを聞いたからじゃないかな。あいつらが憧れてたのは横浜銀蝿だからさ。殿の方がずっと不良だもん。俺はそっちに憧れてたから。マイノリティーだったけど、入ってくるんだよな、ザラついたところにさ。埋めてくれるんだよ。コンパウンドみたいなもんだよ。車が傷いっちゃってるところをワックス塗ったら直っちゃうみたいな。心のリペアをしてくれるよ。

──私も中学校の時は周りがヤンキーばっかりで、ひきこもりだったんですよ。「もう死にたい死にたい、生まれてごめんなさい」っていう思春期で、寺山修司さんとか読むようになって。

玉袋 またすごいとこいったね!

──『青少年のための自殺学入門』(土曜美術社)って本に衝撃を受けて……。その本に「心中は人生の一点豪華主義だ」っていう一節があって、「なるほど、私はコンプレックスだらけのダメな人間だけど、心中が出来たら勝ちだな!」と思って。悲しいまま人生を終えたくないんですよ。心中に限らず、むせかえるような幸せの中で死んで勝ち逃げしたい。「アイドルは売れないし引退します」って言うのは、負けてしっぽ巻いて逃げる状態じゃないですか。負けたまま終わると、その後の人生ずっと負ける気がして、せめて一花咲かすまで……と続けてたら精神を病んだんですが。

玉袋 そりゃあそうだ。そのまま続けて80歳で心中したりしてな。「それ寿命じゃねえか!」ってのが良いけどな。でも、いつかのための、押すボタンは用意してあるわけね。そんなにすぐ押しちゃダメだぞ。一回フタを開けるボタンとか、フタを割ってから押すボタンじゃないと。あと緊急脱出ボタンも必要だな。

──うっかり幸せを感じた時、「私は今、本当に幸せか? いや待て、そこまでじゃないな」みたいな。そうすれば中島みゆきさんの歌みたく、自然と幸せの後ろに別れがついてきますから(笑)。そうやってなんとか頑張って踏ん張ってやっていく。玉袋さんは、今、かつての不良や輝いてたヤツらとかに勝ってますけど、私は今がまだダメだから、「ウン爆」させてたヤツらとか、シンナーで歯が溶けてた女子とかに「小明も頑張りなよー(笑)」とか言われると、もう立っているのがやっと……という感じに……。

玉袋 いや、ダメだってまだ分かんねぇぞ。俺なんか、そんなヤツらと一緒になったら、しょんべんひっかけてやるよ! しょんべんシャンプーしてやるよ!

──かっこいい! でも女子は構造上、よほど工夫しないとムリ! あと人前で放尿とかもムリ! 私も小学校2~3年までは平気で外でおしっこ出来たんだけどなぁ~。 

玉袋 あるある。俺もいまだに立ちションも野グソもしてるしな!

──えっ! 野グソはやめましょうよ!

玉袋 何もない野原だから仕方ないじゃない。

──ですよねぇ。

玉袋 トイレ貸してくれるコンビニも何もないんだからさぁ~。あんたならどうする?

――仕方ないです。

玉袋 でしょ? 男は「ちょっとキジを撃ちに行ってくるわ!」。女は「ちょっと花を摘んできます…」でいいのよ!

──モノは言いようですよねぇ…

玉袋 でしょ!? 俺、すごいよ、テクニック。土日とか、八百屋のおじちゃんと、メダカとかナマズとか捕まえに川とか行ってんだよ。何にもねぇから、「おじちゃんトイレどうしよう?」って言ったら、「そこらへんにしろ、バカヤロウ」とか言われてさ、最初は山の傾斜のところに入ったんだけど、それでウンコすると、傾斜だから流れてきちゃうんだよ。んで「汚ねぇ汚ねぇ」ってなっちゃって。で、上級者になってくると、山向きに、こう、角度が自然になってくる(しゃがんで実演しながら)。完璧だ……と。こないだなんてもっと完璧な……。

──こないだ!?

玉袋 そう、こないだ。先週の日曜。新しい野グソを開発したわけよ。田んぼの中にU字溝があるの。そこに水が流れてるの。「おじちゃん、これまたいでしゃがんだらウンコできるじゃん! 中国みたいでいいよ!」って。そしたら「バカ、そうじゃねぇよ、U字溝はまたぐんじゃなくて……U字溝の中に入っちゃえよ」って。水の中に尻まで入れてウンコする。そしたらジャーって流れてっちゃうし、おしっこも流れてくし、肛門もきれいで、素晴らしい。水洗なの、水洗。すっげぇ気持ちいいんだよ、それが。(やっぱりしゃがんで実演しながら)

──ナチュラルウォシュレット……ちなみに、それどこでやってるんですか?

玉袋 埼玉。

──普通に関東圏じゃないですか!

玉袋 そうなんだよ。いや~ついに到達したんだよ、完璧な野グソ。田んぼに汲み上げられるんだったらちゃんと肥やしにもなるし、ものすごいいいことだろ? エコロジーですよ! エセエコの野郎もいるけどさ、本物のエコ! ……なんなんだ、俺。ウンコの話に終始してるよ。

──本当ですよ……なんだろう、相談したいことはたくさんあったのに、すべてがウンコ色に……あっ、そうだ! 玉袋さんのご実家って元々は雀荘で、それがインベーダーゲームの流行でお客さんがゲームセンターに流れて、そのせいで雀荘が傾いてホモスナックになったじゃないですか。そんな切ないエピソードがあるのに、小学生時代の玉袋さんたちはすごく楽しくインベーダーゲームをやってて、小説のタイトルも『新宿スペースインベーダー』なんですね。もっとインベーダーを憎んでも良いと思うんですけど、そういう複雑な思いはなかったんですか?

玉袋 これがまたね、バカだったね、俺も。本当、親の心子知らずなんだよな。そうやって傾いてる原因のところにお金つぎ込んでるんだからさ。でも、この『新宿スペースインベーダー』の意味っちゅうのはさ、一生懸命インベーダーを打って、みんなで侵略者をやっつけてるわけだよね。で、うまいヤツなんて100円でずーっとできるわけよ。でも最終的には家に帰んなきゃいけないから、自爆して死ななきゃいけない。だから、結局ぜんぜん勝てねぇんだよ、俺たちは。新宿っていう街は、いろんな人間が集まる場所じゃない? そういう新しく来るヤツらに侵略されて、俺たちの居場所がなくなったっていうテーマなんだよ、これは。

──切ないですね……。そしてそれぞれが新しい自分の居場所をつくっていかなきゃならないわけだし、玉袋さん世代に限らず、もっと若い世代の課題でもありますよ。

玉袋 そうだな!小明ちゃん、加齢していけばスナックのママになれそうだ! マスター!

──いや! そこは別に目指してないです(笑)! でも、ありがとうございました!!
(取材・文=小明)

●たまぶくろ・すじたろう
1967年、東京都生まれ。86年にビートたけしに弟子入りし、87年、水道橋博士と漫才コンビ「浅草キッド」を結成。初の自伝的小説『新宿スペースインベーダー 昭和少年凸凹伝』(武田ランダムハウスジャパン)発売中。

●あかり
1985年栃木県生まれ。2002年史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。
ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/
サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中

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最終更新:2018/12/19 15:00

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