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ヒット作不足のテレビアニメ界 ”無難”な「ジャンプ」の一人勝ち?

jump_anime.jpg集英社「週刊少年ジャンプ」公式サイトより

 「週刊少年ジャンプ」43号(10月3日発売/集英社)表紙で、2本のアニメ化が発表された。『黒子のバスケ』と『めだかボックス』だ。「初めて聞いた」という人も、けっこう多いのではないだろうか。

 いずれもオタクファンはついているものの、「人気順=掲載順」として知られる「ジャンプ」において、掲載順は常にお尻の方だった2本。なのに、アニメ化……?

 ところで、1999年10月から2001年3月末までフジテレビ系でアニメ放送されていた『HUNTER×HUNTER』も、原作の休載が多かったために、アニメが原作に追いついてしまい、放送終了。続編はOVA化された。

 にもかかわらず、今年10月から、今度は日本テレビ系で新たにアニメ化されている。しかも、続編ではなく、最初からの放送だ。

 『タッチ』のように、再放送権が切れたときから、同じアニメが他の局でたびたび放送されるという例はあるものの、最初から他局での過去の放送は何もなかったように新たにつくられるケースは、異例ではないだろうか。

 それにしても、いまジャンプに連載されている作品の中で、アニメ化したことがある、あるいは現在アニメ放送中の漫画の多いこと。

〇アニメ化決定……『黒子のバスケ』『めだかボックス』

〇アニメ放送中……『NARUTO -ナルト-』『ONE PIECE』『トリコ』『SKET DANCE』『銀魂』『BLEACH』『バクマン。』『べるぜバブ』『ぬらりひょんの孫』『HUNTER×HUNTER』(※2つの局において、2度のアニメ化)

〇過去アニメ……『家庭教師ヒットマンREBORN!』『こちら葛飾区亀有公園前派出所』

 過去分も含めると、アニメ化作品は計14本!! 本数だけ見ると、黄金期より多い気がする。ためしに、過去の「ジャンプ」を引っ張り出してアニメ化本数を調べてみた。

●昭和56年11月23日号(50号)……『3年奇面組』『Dr.スランプ』『キャプテン翼』『こちら葛飾区亀有公園前派出所』『キャッツ・アイ』『キン肉マン』『ストップ!! ひばりくん!』『コブラ』(計8本)

●昭和59年9月17日号(40号)……『北斗の拳』『キン肉マン』『こちら葛飾区亀有公園前派出所』『キャプテン翼』『よろしくメカドック』『きまぐれオレンジ☆ロード』『銀牙 -流れ星 銀-』『コブラ』『ハイスクール!奇面組』『キャッツ・アイ』(計11本)

 本数だけでは少々の差にも見えるが、ラインナップの充実度・知名度には格段の差がある気がする。

 漫画家にとって「アニメ化」は1つの夢ではないかと思うが、今はアニメ化のハードルが下がっているのか。あるいはアニメ枠が多すぎるのか。

 あるマンガ編集者は言う。

「深夜アニメなどを含めて枠の多さは、1990年代~2000年代前半に比べると、今は少し落ち着いたといわれています。でも、ジャンプは特殊で、やはりアニメ化がグッズ売り上げにつながるからではないでしょうか。そもそも連載もアニメも終了してから10年以上経つのに、グッズ売り上げはずっと『ドラゴンボール』に頼りきりだったのも不思議な状態。ようやくそれが『ONE PIECE』にかわり、続く他のヒット作を探しているのでは?」

 だが、あるテレビ関係者はこう漏らす。

「いまはゴールデンでアニメがほとんどなくなっていますよね。これは、子どもがテレビを見なくなっているから。アニメに限ったことではないですが、昔に比べ、どれも数字が取れない。局側もそれが分かっているし、アニメ業界はヒット作不足だから、かつてなら打ち切りになっているような状態でも打ち切らず、放送期間がどれも長くなっています。また、1つ終わるごとに、次々に新しい漫画が必要となりますから、無難に”読者が多いジャンプ作品を”という判断になるのでは?」

 確かに、現在連載中のジャンプ作品の中で、ある程度の連載期間があってアニメ化されていないのは、『いぬまるだしっ』くらいか。

 ちなみに、2004年から放送中の『BLEACH』は、今年4月からテレビ東京系の最長寿アニメとなっているようだが、正直、「まだ放送してたの?」という人も多いのでは? 次々にアニメ化が決まるものの、新たなヒット作を探しているという意味では、アニメも漫画も同じなのかも。

マンガ脳の鍛えかた 週刊少年ジャンプ40周年記念出版

やっぱりジャンプなのか。

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最終更新:2013/09/10 19:32

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