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今回もヤバいやつらが勢ぞろい!

遺恨もリングで昇華する!『THE OUTSIDER 第19戦』血まみれ舞台裏レポ!!

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 リングで遺恨にケリをつけろ!──リングス主催の不良系格闘技イベント『THE OUTSIDER(アウトサイダー)第19戦』が13日、横浜文化体育館で行われた。3階級のタイトルマッチのほか、対ロシア・対ブラジルの交流戦や、ブログ上のケンカに端を発する遺恨マッチもあったため、バックステージはいつも以上にピリピリムード。不満、怒り、殺意、後悔……さまざまな感情が交錯する舞台裏で、主役たちの声を拾った。

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●”相模の金狼”
 山田史博
 VS
 ”焼津の暴力マリア”
 宮永一輝

 アウトサイダーファン、大注目の一戦がこれ。規定体重を守れずに欠場を繰り返す山田に対し、宮永がブログで苦言を呈したことから軋轢が生じ、そして実現した因縁の対決だ。が、試合を組まれたはいいが、果たして山田は体重を守るのかどうか、そして会場に来るのかどうか、宮永のみならず観客までもがヤキモキさせられた。

 試合1週間前のインタビューでは、「減量はバッチリ」と答え、記者を一安心させた山田。しかし試合当日、舞台裏では、とんでもない出来事が起きていたようだ。

 以下は、宮永への戦前インタビュー。

──今日は大注目の一戦になりましたね。

「今回、向こうが体重をオーバーして来たから、急きょ無差別級で組まれることになったんですけど、まあとりあえず、体重とか関係なく、負けられないんで」

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──えっ!? 山田選手は結局、体重オーバーだったんですか?

「75キロ契約なのに、82キロで来ました」

──7キロオーバー! それでも試合を受けるんですか?

「キツいっちゃキツいけど、もともとオーバーして来ることは想定していたし、相手が何キロであろうが俺はやるつもりでいたから。ただ、計量のとき、山田君が体重計にちっとも乗ろうとしないで、『あとであとで』言い続けて、ドクターがいなくなった隙に、自分で『75キロ』って書こうとしたのにはあきれました(苦笑)。そんな不正を働いてまでやりてえのか、と」

──そんなことがあったんですか……。

「で、そのあと、向こうが謝りに来ました。謝られたからといって、そのままの体重で受け入れちゃうと向こうの思うツボなので、『時間いっぱい落とせるだけ落として』とこっちからも注文をつけました。で、75キロには全然達しなかったけど、何キロか落としてくれたみたいないので、受けることにしました」

──そもそも、ふたりの因縁はどこから生まれたのでしょう?

「5大会連続でバックレてて、前回の対ロシア戦もバックレたくせに、山田君のブログを見たら『俺ならロシア人に余裕で勝てる』とか書いてあったんで、出てもないようなヤツがそんなこと言うなよ! と頭に来て、『それは違うだろ』って俺のブログに書いたら、話がどんどん大きくなっていった。俺は、山田君が嫌いなわけじゃなく、人として筋が通ってないことが嫌いなんですよ」

 試合前の場内アナウンスでもそうした経緯が説明され、最終的には山田の4キロオーバーで試合が行われることに。

 まずは、宮永が入場。観客の大多数は当然のごとく宮永贔屓になり、温かい拍手と歓声が起きる。

 続いて、四面楚歌の状況下、山田が入場。悄然としているかと思いきや、さにあらず。威風堂々と花道を進み、カラスマスクを颯爽と披露するパフォーマンスも。突貫で減量したせいもあろうが、山田の目つきは飢えた狼のように鋭く、それが「反省の色ナシ」と映ったか、花道の脇にいた宮永の応援団から怒声が飛ぶ。

 しかし結局、体重の優位性を生かせず、山田は敗北。試合途中、足にダメージを負い、立ち上がれずにドクターストップ。宮永がTKO勝ちを収めた。

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 試合後の宮永に話を聞く。

──相手が重くてやりづらかったのでは?

「ぶっちゃけ重かったですけど、無差別級で組んでもらって、これで倒せたらおいしいなと思ってたんで、勝ててよかったです。でも試合内容には、全然納得いかないですね。絶対にKOか一本で勝ちたかったんだけど、終わり方が……(笑)。山田君も、もともと足をケガしてたみたいだし、体重も頑張って落としてくれたのは買うけど……痛くてももうちょっと頑張れよ、とも思うし。やっぱああいう終わり方は俺も気持ち良くない。倒し切れなかった部分は心残りですね」

──試合後に山田選手と会話は?

「さっき話しました。向こうから『ありがとうございました』とあいさつに来ました。俺からは『試合出てない人間がロシア人に勝てるとか言うのはおかしいよ、みんなに失礼だし、そのへんは勘違いしないでね』と伝えました。そしたら素直に『すいませんでした』と謝ってくれました」

──遺恨は解消?

「ああいう終わり方だったんで、できればふたりともケガのない完璧な状態のときに、それこそ80キロなら80キロでもいいから、始めからオーバーしないような体重で組んでもらって、もういっぺんやってみたい気持ちはありますね」

 山田の契約違反や不正行為は、言語道断だ。しかし、非難囂々を承知の上で堂々と入場してくる胆力はたいしたものだし、ナチュラルヒールとしての魅力も捨てがたいものがある。

 アウトサイダーのテーマは、不良の更生。宮永も再戦を望んでいるので、山田の再起に期待したい。

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●”寝ても立ってもフルボッコ 取手の拳帝”
 幕大輔

 「もう文句ないでしょ! もう誰にも文句を言わせないよ!」と叫びながら控え室に引き上げてきたのは、60-65キロ級のタイトルマッチに完勝した王者の幕だ。厳しいトーナメントを勝ち上がってきた沖縄の強豪・安谷屋智弘を破っての初防衛とあって、「もう強いヤツから逃げてるだのなんだの言わせない」というわけだ。

 試合後の勝利者マイクでは、家庭の事情により格闘技から身を引くことを示唆した幕だが、「言い残したことがある」とのことなので、控え室で続きを語ってもらった。

「勝った直後、リング下にいる娘と嫁と目が合ったもんだから、先日娘が入院したことを思い出して、嫁ばかりに負担をかけるんじゃなく、やっぱ俺も家にいなきゃダメだな、格闘技は家庭を犠牲にしてまで続けることじゃねえなと思って、ああいうこと(引退の可能性)を口走りましたけど、実はもうひとつ、考えがありまして……」

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──それは何でしょう?

「今度(11月23日)、武井勇輝君がZSTで試合するじゃないですか。そこでもし、武井君が仮面ライダー(清水俊裕選手)にリベンジできたら、武井君と、このベルトを賭けて戦いたいな、って考えてます」

──その理由を。

「武井君も本当はアウトサイダーのトーナメントに出る予定だったし、もし彼が出ていたら、今日の相手は彼だったと思う。彼はプライドが高いから、同情するなって思うかもしれないけど、もし仮面ライダーに勝てたなら、そのときはこのベルト賭けてやってやりたいかな、と。また燃えるような戦いをしたいので、頑張って勝ってくれ、と武井君には伝えたいです」

 嫁泣かせの日々が、もうしばらく続くかもしれない。

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●”リアルアマプロレスラー”
 ザ・シバター・テイカー

 毎回、プロレス的なパフォーマンスで会場を沸かせるシバター。今回の対戦相手は、プロレスの間合いを一切無視して突進して来る、巨体のブルファイター。ゆえに、モンゴリアンチョップをやろうとして大きく振りかぶった隙に強烈なカウンターを食らったり、という笑えるピンチも続出したシバターだが、最後は電光石火の腕十字で勝利。ガチな強者を相手にしても、遊びをネジ込み、試合をどうにかまとめ上げてしまう懐の広さを見せつけた。

 試合後のシバターにインタビュー。

──お話をおうかがいしてよろしいですか?

「ああ、なんでも聞いてくれ」

──まず、白目を剥くパフォーマンスについて。あれが上手くできているかどうかは、黒目が完全に消えているため、自分で確認することは難しいと思うのですが、一体どのように練習したのでしょう?

「くだらないことを聞くんじゃないッ!」

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──では、試合内容についてお聞きしますが、今日の相手は相当デカかったですね。

「プロレスでは無差別級は珍しくない。だから、まったくもって問題なかったな」

──客席からは「シバターを殺せ」という野次が飛び、試合ではまともに打撃を食らう場面もありました。勝つには勝ったが、今回は精神的にも肉体的にもダメージが残ったのでは?

「ハッハッハッハッ! すべて、俺の力になっている。ブーイングも、相手の打撃も、全部受けて、それ以上のパワーで返す。それがプロレスだ!」

──第1回目のテーマが「面白さ」。第2回目のテーマが「強さ」。第3回目となる今回のテーマは何だったのでしょう?

「面白さと強さの融合だ!」

──見事に体現したと言えそうですね。

「そう思ってくれればうれしいな」

──でも残念ながら、今回のリングネームや、白目を剥くパフォーマンスの元ネタ(WWEのジ・アンダーテイカー)を、大半のお客さんは知らなかったようですね。

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「……そうだな。アメプロは意外とみんな知らないようだな」

──白目は単純に面白いからウケてましたが、その他の演出では、ポカーンとしているお客さんが多かったです。

「うむ。次回はもうちょっと、メジャーなネタを用意する必要がありそうだな」

──ところで、アウトサイダーに出るようになってから、街角で女性や子どもからサインや握手を求められたりは?

「そういうのは、まったくないな」

──寂しいですね。

「たぶん、みんな、俺のことが怖いんだろうな」

 そう言ってシバターは白目を剥いた。

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●”横浜義道会初代総長 濱の狂犬”
 黒石高大

 大会直前に、対戦予定だった相手がケガでドタキャン。そのことに対し、ブログ上でブチギレた黒石。地元開催の大会だけに、試合に賭ける思いが、それだけ大きかったのだろう。

 幸いにして大会3日前に代わりの対戦相手が見つかり、一度は切れかけたテンションを取り戻すことができたようだ。試合前のバックステージをのぞきに行くと、鬼気迫る表情でミット打ちする黒石の姿が。かつては開始2秒でKO負けし、「濱のチワワ」と揶揄されたこともある男だが、いまやその当時の面影はない。胸板が厚くなり、顔つきも精悍さが増した。そして何より、打撃の威力が増した。

 「今日はミドルがキレキレだから、それでアバラを折っちゃえ!」とセコンドから太鼓判を押された黒石。「ハイッ!」と答え、いざリングへ。

 そして開始早々、そのミドルでダウンを奪い、最後は三角締めで一本勝ち。

 試合後の黒石に話を聞く。

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──最初のミドルキックで決まったかと思いました。

「あのミドル、効いたとは思うけど、ちょっと引きが甘かったかな。打撃を教えてくれた先生には本当に申し訳ないけど、1ラウンドで疲れちゃいまして、三角にいっちゃいました」

──それにしても、強くなりましたね。

「いやいやいやいや、恥ずかしい試合をできないから、俺は弱いから、才能ないから、練習を人の倍やるしかないんですよ。それに、今日は勝って当たり前。相手の選手は3日前になってオファーが来て、俺は1カ月前から毎日練習してきたんで。いやぁ、だけど、オーバーワークだな。疲れちゃいました。今日は体が重かったですね」

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──最近は俳優業も忙しそうですが、格闘技は顔に傷がつくので、反対されませんか?

「大丈夫です。現場の人も分かってくれているので。傷も味だから、ってことで、どうにか(笑)」

──今後の抱負を。

「またやるんで! これまで負けた分を、これから一個ずつ取り返すんで、応援よろしくお願いします!」

 技術的にも精神的にも成長著しい黒石。いったいどこまで伸びるのか、今後も目が離せない存在である。

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 なお、次回のアウトサイダーは、来年2月12日(日)、東京のディファ有明で開催される。
(取材・文=岡林敬太/撮影=オカザキタカオ)

ジ・アウトサイダー 2011 vol.1 完全版

技術より闘志!

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最終更新:2013/09/10 14:40
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