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「大リーグボールはどうなる!?」野球からクリケットへ『巨人の星』インドでリメーク

kyojinnohoshiindia.jpg『巨人の星(1)』(講談社)

 元祖”スポ根”野球マンガ『巨人の星』(梶原一騎原作、川崎のぼる作画)のリメーク版『ライジング・スター(仮)』がインドで放映されることが分かり、話題となっている。

 基本的なプロットは原作に沿って制作されるものの、インドでは肝心の野球の人気があまりないため、クリケットに置き換えたアニメーションにリメーク。建設ラッシュに沸く巨大都市ムンバイを舞台に、貧しい主人公が努力してクリケットのスター選手になる成功物語が描かれるという。

 今回のインドでの放映は、星飛雄馬が生まれ育った日本の高度成長期と、発展著しい現在のインドの社会状況が似ていることから企画されたという。

「インドでは数年前から『クレヨンしんちゃん』や『ドラえもん』をはじめとする日本のアニメが大人気で、昨年9月には日本のアニメなどを紹介するインドで初の大規模イベントが首都デリー近郊で開催され話題になりました。それに加え、経済成長期のインドでは、豊かな生活を目指して努力することが美徳とされています。そのため、このインド版『巨人の星』も広く受け入れられるのでは」(アニメライター) 

 インドの文化や習慣、宗教観などに合わせて制作される今作、おなじみの父の「ちゃぶ台」返しは、食べ物を粗末にするのは反感を買うということからお盆をひっくり返すという設定に変更されたり、リメーク版ならではのみどころも満載のようだ。

「クリケットは、日本国内での競技人口は2,000人にも満たないマイナースポーツですが、インドでは絶大な人気があります。『巨人の星』といえば”大リーグボール養成ギプス”といった独特のガジェットや、それによって主人公が会得してゆく”大リーグボール1号”などのド派手な魔球が持ち味ですが、そうしたシーンがクリケットでどう再現されるのかも注目したいですね」(同アニメライター)

 世界各国に進出している日本のアニメだが、プロットを変えずにローカライズするというこの手法が今後、新たなビジネスチャンスになるのかもしれない。

巨人の星(1)

やっぱりエンディングはみんなでダンス?

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最終更新:2013/09/09 19:53
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