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「割安感はイマイチ」「表示はモッサリ」日本語版発売が待たれるKindleはちょっと不安? 

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 「4月にも電子ブックリーダー・Kindle日本語版が発売」――と日本経済新聞が報じて以来、多くの人が公式アナウンスを心待ちにしているKindle日本語版。日経に続いて、出版業界紙「新文化」では角川グループ傘下の出版社がAmazonと契約締結に至ったと報じており、いよいよ現実味を増している。「リブリエ」「シグマブック」「GALAPAGOS」「FLEPia」(「FLEPia」は世界初のカラー電子ペーパーを利用した富士通の製品。現在も販売中だが価格は9万9,750円!)と、数々の電子ブックリーダーが現れては消えていった日本の電子ブックリーダー市場。果たして、Kindleは確固たる市場をつくることができるのか。

 日経によれば、日本でのKindleのリリースは、1万円台の「Kindle Touch」が主力だと報じられている。

 現在、日本国外で販売されているKindleの種類はさまざまで、キーボード付きのKindle Keyboard(Kindle3)や、薄くて軽いKindle4、TouchやFireなども出ている。昨年発売されたfireは、画面がカラーで価格は1万円台。「激安のタブレットPCだ」と話題になっている。

 日本語版発売を待ちきれず、まずは1台購入してみるしかないと考えた筆者だが、この時点でどれを買うべきかかなり迷う。「新しくなればなるほど、全機種の機能がアップデートされ多機能化される」と考えがちだが、Kindleは機種ごとに個性があるのだ。簡単にまとめると次のようになる。

・Kindle Keyboard(Kindle3)
キーボードがあるので文字入力が確実。英語の読み上げ機能がある。

・Kindle4
薄くて軽い。Kindle3よりもページ送りが早い。読み上げ機能なし。

・Kindle Touch
タッチパネルに好き嫌いが分かれる。iPadに比べると、レスポンスのモッサリ感が否めない。

・Kindle Fire
日本語化させるのはちょっと難しい。

 ネット上のさまざまなレビューをまとめるとこんな感じだ。じっくりと検討した結果、Kindle Keyboard(Kindle3)をAmazonで注文。中国から香港経由で成田空港着、そこから自宅へ。月曜の夕方に注文したら木曜日の午後に到着した。早い!

 セットアップ方法などは、あえてここで説明しなくてもよいだろう。USBケーブルをPCにつないで充電。ケーブルを外し、パワースイッチをスライドさせたら起動!

 ……で、ウェルカムメッセージが表示されるわけだが、このメッセージが長い! 筆者の英語力だと亀の歩みで先に進めないので、読み飛ばしてページを送っているが、ページの進みがモッサリとした感覚でイラっとくるし、ガッカリ感が漂ってくる。前述の通り事前情報で知っていたところではあるが、それ以上に違和感があるのが、ページが切り替わる時に画面が一瞬、白黒反転することだ。電子ペーパーそのものはまったく目に刺激がなくて、その技術力に目を見張るばかりなのだが、白黒反転する時の妙な刺激は違和感がぬぐえない。現時点で2週間ほど使用しているが、そのうち慣れるのだろうか?

 Kindleからの書籍の購入はごく簡単に行うことができる。出荷時点でアカウント設定も完了しているので、目当ての本を検索して購入すれば、すぐに読むことができる。ちなみに、英和辞典「英辞郎」を購入してインストールすれば、分からない単語にカーソルをあてると単語の意味を日本語で表示してくれる。こちらも表示が少しモッサリとしているが、紙の本を読みながら辞書を引いている時に比べれば格段に楽だ。

 さて、さっそく何かを買ってみることに。こんなに簡単に本を購入できるようになったテクノロジーの進歩を記念して、テッド・ネルソンの『リテラリーマシン――ハイパーテキスト原論』の原書でも購入してみるかと検索したものの、売っていなかった。すでに数多くの書籍がKindleで販売されているが、やはり紙の「売れ筋」から販売されるようになっている様子。マニアックなものは後回し、ということらしい。この感覚、iTunes Storeで音楽がダウンロード販売されるようになった時も味わったような。まぁ、営利企業だから売れるものから売っていくのは、当然だろう。

 というワケで、記念すべき1冊目はスタンリー・コーエンの『Folk Devils and Moral Panics』(いい加減、誰か日本語訳してよ)を購入。さらに、ここ2週間ばかりで何冊か購入してみているのだが、紙の本よりは2~3割安いといっても、もともとが高価な本はあまり割安感は感じられない。Kindleを「買ってよかった」と思えるのは、ペーパーバックを多読したいという読書好きな人だろう。また、読み上げ機能を利用したオーディオブックというものも販売されているので、リスニングに重点を置いた英語学習者にも便利かもしれない。

 筆者の場合、今のところはKindleに洋書やら青空文庫を入れておき、同時に紙の本もカバンに入れて持ち歩いている。利点としては、電車に揺られながら堅い本を読むのに疲れた時に、すぐに別の本に切り替えられることだ。紙の本を何冊も持ち歩くよりは、軽くてよい。それでも、本を購入するたびに「思ったよりも安くなかった」というガッカリ感が先行してしまうのをぬぐえない。日本語版発売にあたっては、どのような値段設定になるのだろうか。2~3割の値段の違いならば紙と電子書籍、どっちを選ぶ人が多いのか?
(文=昼間たかし@Kindleは自腹で購入)

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どう?

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最終更新:2013/09/09 11:33
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