日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 紳助独占インタビューを裏読み!
元木昌彦の「週刊誌スクープ大賞」第135回

本性は気弱で甘ったれ!?  紳助独占インタビューを裏読み!

 「GORO」が創刊されたのは74年(昭和49年)6月。中でも篠山紀信の「激写」が評判を呼び、百恵はもちろんだが、アグネスはグラビアアイドルとして有名になった。

 だが、この雑誌の魅力は読み物ページにあったという。

 山口瞳の「礼儀作法」、安岡章太郎の「新アメリカ感情旅行」、丸山健二の「告白的肉体論」など。

 インタビューは沢木耕太郎や海老沢泰久、山際淳司、河村季里が担当した。

 河村がインタビューした女優・関根恵子は大きな話題を呼んだ。「小学校4年生の処女喪失が、私のすべての原点だったんです」と衝撃的なタイトルが付けられていた。

 私はすでに編集者になっていたし、「GORO」世代ではなかったが、この雑誌の輝きは知っている。「GORO」は18年続いて91年12月で休刊する。「平凡パンチ」(マガジンハウス)、「週刊プレイボーイ」(集英社)、「週刊少年マガジン」(講談社)、「朝日ジャーナル」(朝日新聞社)など、雑誌が輝いていた時代が確かにあったのだ。

 歌手・南沙織も大変な人気だった。私のカミさんの弟は南の大ファンで、何のツテもないのに結婚式に来てくれと頼みに行き、出席してもらったことを、いまでも人生最大の幸福だったと話すが、あの頃は、アイドルさえも遠く仰ぎ見て胸震わせる存在だった。

 カネさえ出せば触れられる身近なアイドル・グループが人気だが、銀幕の女優(古いいい方だね~)やアイドルは遠きにありて想うものだと、私などは思ってしまう。

 雑誌を通じてアイドルと読者がつながっていた「幸せな時代」だった。いまいちど甦らせるのは無理なんだろうね。

 グランプリへ行く前に、惜しくもベスト3に入り損ねたが、週刊朝日の「福島第二原発も地震で壊れていた!」に触れておきたい。

 フクニ(福島第二原発)で現在も働いている、ジャーナリスト・霧島瞬の告発ルポである。

 この中に、こういうくだりがある。

123456
ページ上部へ戻る

配給映画

トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【4月開始の春ドラマ】放送日、視聴率・裏事情・忖度なしレビュー!

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

『光る君へ』疫病の流行と宮中での火事

──歴史エッセイスト・堀江宏樹が国民的番組・NH...…
写真
イチオシ記事

バナナマン・設楽が語った「売れ方」の話

 ウエストランド・井口浩之ととろサーモン・久保田かずのぶというお笑い界きっての毒舌芸人2人によるトーク番組『耳の穴かっぽじって聞け!』(テレビ朝日...…
写真