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モト冬樹生誕60周年記念作品『こっぴどい猫』公開記念インタビュー

「カッコつけるのは面倒臭くて嫌なんだよ!」“ワイルド”なモト冬樹が恋愛指南!?

モト 俺、そんなこと言った? 酔っ払ってたから覚えてない(笑)。この監督の映画は、セリフが自然な会話口調なのがびっくりだよね。あと展開がすごい! コメディもそうだけど、我々って、見てる人の期待を裏切ることに喜びがあるから、この監督の作品は面白いと思ったね。『こっぴどい猫』も、途中までじじぃと若い子のただの恋愛モノだと思ったでしょ? そんなに甘くないんだよねえ~♪

――それにしても劇中のモトさんが、すごくカッコ良かったです。

モト ほんとに~? 趣味悪いんじゃないの? ハゲ好き?

今泉監督 試写でも、「モトさんのこと本気で好きになった」って言っている女性がいましたよ。

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モト へ~、うれしいなあ。今まで、そんなこと言われたことないよ。いつも“ハゲたカッコ悪い上司”の役とかが多いから、普通の役をしてる僕を、みんな見たことがないのかもな~。でも、ずっとシリアスな演技が続いても、ラストがああいう展開だから、「ああ、俺だな」ってホッとできるよね(笑)。

――確かに、最後はズッコケました(笑)。この映画の主人公は、随分若い女性に恋をしますが、モトさん自身も若い子に心を奪われたりしますか?

モト しょっちゅうあるよ。人に魅力を感じることに、若いとか年取ってるとか関係ないよね。ただ俺、結婚したから(2010年5月に一般女性と入籍)、「やってみてえなあ」とかはなかなか思わなくなったなあ~。

――そういえば、『ものまね珍坊』(~92年、フジテレビ系)などにご出演されていた頃は、「恋多き男」としてイジられていた記憶があるのですが、実際はどうだったんですか?

モト 普通じゃないですか? でもほら、俺、若い時はバンドやってたから、そういう機会がいっぱいあったんだよね。やっぱ20代の頃はね、男はいっぱい遊んだほうがいいと思う。30代になると、だんだん“いい女”と“悪い女”の区別がついてくるんだよね。それで40代になると、もっと好きな人が分かってきて、50代になったら好きな相手から断られたりするんだけど……。まあ、それはいいんだけど(笑)、若いうちは瞬間的な恋愛でもいいから、いっぱい恋愛したほうがいいと思いますね。だって、いい大学出て、いい会社入って、年取ってから明らかに「え?」っていうような女に騙される男っているじゃない。いっぱい免疫をつけておいたほうがいいと思うんだよね。

――“いい女”とは、どんな女性だと思いますか?

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