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気鋭のノンフィクション・ライターが暴く、‟独裁者”橋下徹の本性

 だが、新聞マスコミは新潮が出る前から騒ぎ出し、10月11日のasahi.comではこう報じた。

「藤村修官房長官は同日午前の記者会見で『政治家の交際や地元活動は、いささかも違法、不適切のそしりを受けないようにするのが当然』と述べた。『必要なら政治家本人が説明責任を果たすことに尽きる』とも語り、田中氏自身が事実関係を明らかにすべきだとの考えを示した」

 この御仁のクビは風前の灯火。臨時国会が開かれれば真っ先に責任を問われることになる。

 新潮によれば、今から30年ほど前、横浜・新富町の高級クラブで開かれた稲川会系の組長の新年会や忘年会に、田中が出席していたという。

 それだけではない。彼と親しかった稲川会の幹部の名を挙げれば切りがないと暴力団関係者が語っているほど、関係は密なようだ。中でも志村久之(仮名)というヤクザで右翼団体の会長だった人物とは「極めて親密だった」といわれる。彼は昨年50歳で死んでいるが、志村の結婚の仲人をしたのが田中議員だった。

 新潮のインタビューで田中法務大臣は「縷々、弁明を続けた田中大臣だったが、最も重要な点である暴力団との交遊については、意外なほどアッサリと事実関係を認めたのである」

 新潮発売の翌日、田中法相は閣議後の記者会見で暴力団関係者との交際を大筋で認め、「そういう関係をしたこと自体、大変申し訳ない」と陳謝したが、辞任するとは言わなかった。

 昔から法務大臣には大物を据えない「慣習」があるといわれるが、ワースト3には入る“大物”人物のようではある。
(文=元木昌彦)

motokikinnei.jpg撮影/佃太平

●元木昌彦(もとき・まさひこ)
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。

【著書】
編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか 

最終更新:2012/10/22 16:43
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