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「メディア/アイドル ミュージアム」企画展

AKBガチオタ文化人4人衆が語り尽くした『AKB48白熱論争 延長戦』詳細レポート!

_LI16216.jpg(c)AKS

 また濱野氏は握手会で生まれるAKBの宗教的な魅力について「最近、ぱるるに認知されたが、そうすると絶対に犯罪とかできない。信仰のモードとして『神様に見られているから悪いことをしない』という感じになる。『ぱるるは見ておられる』みたいな」と、言葉だけ聞くと何か危険な感じの発言だったため会場は爆笑。しかし濱野氏は「笑ってるけど、みんなそうだと思うんですよ! ネタでも何でもなく」と強調した。

また、その他ハードコアなオタ発言としては小林氏が「みおりん(市川美織)は妖精であって、地球上で生まれたかどうかも怪しい。みおりんによって人類が試されている。みおりんが見えなくなったら人類は滅ぶ。みおりんを推すのは我々人間ではなく、神が推している。競争させるなんてことをやっちゃいけない。だから世の中からイジメとかがなくならないんだ。みんなが、みおりんをちゃんと見なければダメなんだ」などと述べたほか、「中森氏は大島優子とゆきりん(柏木由紀)のことを褒めないよね」「いやゆきりんのことは褒めてるよ!」などという、AKBオタ同士による微笑ましい甘噛み合戦も見られた。

 しかし今回のトークイベントは全体的にガチオタ話と政治、文化、日本社会についての話題が自在に行き来するものになっており、宇野氏はこれこそがAKBの魅力の一面だと指摘する。『AKB48白熱論争』に収録した座談会でも、4人は天下国家のことを語ろうとは思ってもいなかったそうだが、宇野氏によれば「総選挙で誰に何票投票したとか話しているうちに、いつの間にか社会やメディア、これからの日本文明にまで話がいってしまう。そこがAKBという現象のすごさ。それができたからこそ、今のAKBはこんなに長続きして、国内最大規模の文化運動になった」という。

 また濱野氏は、政治よりAKBが注目される昨今について「国会の映像は昔のほうがはるかに面白かった。昔はガチ感のある最高のエンタテインメントが政治だった。でも今はそれがよくないとされ、もっと政策に注目しようとか言っているうちにAKBのほうが面白いということになってしまった」と指摘。田原総一朗氏などがAKBに興味を持つような状況になっているのも、そのせいではないかと語った。さらに中森氏が小泉政権が終わったのとAKB48が結成されたのは同じ05年だと語り、「その後7年間で総理大臣は次々替わったが、どれもまったく信用できない。そんな中で絶対的に信用できる高橋みなみが生まれた」として、再びAKBのリーダー格である高橋みなみを賞賛した。

 最後に話題は再びミュージアムのテーマである「メディア」へと戻る。宇野氏はAKBと組んだクリエイターやメディア人は中途半端なことをやっても返り討ちに遭うと言う。「どれだけ面白いことをやっても、やっぱり握手会とか劇場で本人たちに会った方が強い。近接性を利用して人々をハマらせていく、こんな面白いAKBというシステムに対して既存メディアが中途半端な作品を作っても意味がないと思う。映画とかアニメとか作ってる人はビビらないといけない」と問題提起した。

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