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それにしても、本書を通じて驚くのは「鉛筆と消しゴムでもカップリングできる」と力説する水戸泉さんの妄想力。国擬人化マンガ『ヘタリア』が注目された時も思ったが、人ならぬものをキャラに仕立てて、さらに「動かす」妄想のたくましさには感服するばかりだ。ちなみに、作画のにいにゃんさんのタッチゆえか、どの政党キャラも妙に可愛くなっているのもポイント。また、たびたび描かれる石原慎太郎氏も、なんだか可愛い雰囲気を醸し出していて、読んでいるうちに楽しい気分になってくる。描かれている政界のエピソードを、知っていても知らなくても楽しめるのは間違いない。水戸泉さんによれば、政党萌えな女性は、それなりの数はいるそうだが、まだカップリング論争が起こるほどの勢力ではなく、和気あいあいと楽しんでいるという。
「そのうち、カップリング論争が起きるくらいにメジャーなジャンルにしたいですね」
と、決意(?)を語る水戸泉さん。
これを読めば、国政がどんな人々によって運営されているのかよくわかるはずだ。
(取材・文=昼間たかし)