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アイドル映画専門映画監督・梶野竜太郎の【アイドル映画評】第29幕

胸元を美しくする照明技術『脱衣麻雀バトルロワイアル』

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 今思えば、よくもまぁ、マリオブラザーズくらいドットの粗い女の子のイラストで興奮したよな~~~~。「脱衣麻雀」とは男の永遠の夢……ドリーム・ギャンブルなのであります。そのVシネ化!!

 解説に書いてあるように、プレイヤーはワケアリで一攫千金を狙う女ばかり。負けては命を奪われ、イカサマあり、友情あり、裏切りありの物語。4人は正直、芝居はうまくないが、そんなことはどうでもよい。

 かわいい女の子がいろんなパターンで脱がされていく。ソフトSM、スパンキング、「ブラ一本釣り」(なんのこっちゃ)、「鉛筆最強」(もっとわからん)……and more.

 芝居がヘタッピだからこそ、リアルすぎず笑えるエロ麻雀。楽しい♪

 そんな中でも、この作品が“ただの脱衣”で終わらないところ。それが、ライティング。つまり照明。

 ホラーではよくあるシチュエーション物、狭いひと空間で起こる物語っぽく作られているので、仄暗い雰囲気~なのだが、ここで照明さんが頑張っている。この仄暗い世界観の中、まるで『トロン』『トロン:レガシー』のような蛍光灯系のライトを使っている。それにより、仄暗い世界観の中にものすごくキレイな発色が生きている。

 特に胸元! おっぱい近辺のこの発色は、自然光の次に好きかもしれない。

 カメラがおっぱいに寄る時も、「おお~~~~。なんだ!? このキレイなおっぱいは……」光と闇の祭典におっぱい……それはまるで、デビルズタワーの上に降りてきた『未知との遭遇』のUFOの如く(オーバーだろ)。東京鼠ランドのデコレーションパレードの如く(夢も魔法もないよ!)。

 ちょいエッチな気持ちを求めている時は、ものすごく楽しい。なんたってタイトルで物語のすべてがわかっちゃうんだから! なんて安心なVシネなんでしょ!!
(文=梶野竜太郎)

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●かじの・りゅうたろう
映画監督&脚本、タレントプロデューサー。1964年東京生まれ。
短編『ロボ子のやり方』で、東京国際ファンタスティック映画祭の部門グランプリを受賞。
08年に長編『ピョコタン・プロファイル』でメジャーデビュー。
アイドルを女優として扱う映像が特徴的でファンを多く掴む。
11年に『魚介類 山岡マイコ』、13年に『こたつと、みかんと、ニャー。』を発表。
アイドル映画では収まらない独特なファンタジーワールドを展開。新作も目白押し。
木嶋のりこ等が所属するプロダクションを持っている。
(ブログ)http://ameblo.jp/ryutarokajino/

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