日刊サイゾー トップ > その他  > 『ワンパンマン』大ヒットのワケを編集部に直撃

『ワンパンマン』大ヒットの舞台裏 「となりのヤングジャンプ」を直撃!

オタクに”なるほど”面白い! オタクニュース・ポータル「おたぽる」より

――出版社が運営するウェブ媒体、kindleをはじめとした電子書籍店舗に、スマホ用アプリ……。インターネットの普及とともに、マンガのありよう、マンガをめぐる環境も変わってきている。紙で培われたマンガ文化が、ウェブと出会うことでどう変わっていくのか? マンガライターの小林聖が、ウェブマンガの現場にいる人々にインタビューを行いながら、ウェブとマンガの未来を探っていく。

1310_tonari.jpg「となりのヤングジャンプ」公式HPより。

 第1回となる今回は、集英社で「となりのヤングジャンプ」を担当する、週刊「ヤングジャンプ」編集部の大熊八甲さんを直撃。2012年6月にオープンした同サイトを牽引するは、いまやネット界イチの売れっ子となったONEの原作を、『アイシールド21』(「週刊少年ジャンプ」にて連載終了済み)の作画で知られる村田雄介が描いた『ワンパンマン』だ。2012年12月に刊行スタートした単行本は、現在4巻まで出版され、累計160万部を突破している。

 2012年は出版社によるウェブマンガ媒体のオープンラッシュだった。そのなかでもあっという間に頭ひとつ抜けた「となりのヤングジャンプ」は、どのように生まれ、どんなふうに進められているのだろうか?

■SEO対策なしでも250万アクセス

――オープンから1年ちょっと経ちましたが、今サイトのページビュー(PV)はどれくらいあるんですか?

大熊八甲(以下、大熊) マンガのサイトの場合、作品のページ数でPVが大きく変わってくるので、うちの数字がすごいのかすごくないのか、判断できない部分があるんですよね。ユニークユーザー(UU)やアクセス数の方が目安になるかなと思っているんですが……。

――ああ、そうか! ページの多い作品はPVが上がっちゃうわけですね。

大熊 そうなんです。UUでいうと、正確な数字は出ていないのですが、おおざっぱに80万ユーザーくらいですかね。トップページへの月間アクセス数が250万アクセスくらい。

――250万アクセス……! 仮にPVにしたらもっと跳ねますよね。

大熊 どんどん増えています。やっぱり『ワンパンマン』をはじめとしたコミックスが売れたのが大きいですね。単行本が出てからアクセス数は2倍くらいになりました。

――数字自体すごいんですが、衝撃だったのが、取材前にサイトを改めて見てみたら、SEO対策【編注:検索エンジンでページを上位に表示させるための施策】が全然なっていないんですよね、「となりのヤングジャンプ」は。「無料」とか「マンガ」とか、検索用のメタキーワードすら入っていないじゃないですか。

大熊 それは……なるほど!! ゆゆしき事態ですね!!…(笑)。 課題にします!!

――やっぱりその辺についてはあまり考えていなかったんですね(笑)。今、出版社のマンガサイトはたくさんありますが、「無料 マンガ」とかで検索しても出版社のサイトは全然上位に来ないんです。

●『ワンパンマン』大ヒットの舞台裏も――
「おたぽる」で続きを読む

最終更新:2013/10/22 15:05
ページ上部へ戻る

配給映画

トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【4月開始の春ドラマ】放送日、視聴率・裏事情・忖度なしレビュー!

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

『光る君へ』疫病の流行と宮中での火事

──歴史エッセイスト・堀江宏樹が国民的番組・NH...…
写真
イチオシ記事

バナナマン・設楽が語った「売れ方」の話

 ウエストランド・井口浩之ととろサーモン・久保田かずのぶというお笑い界きっての毒舌芸人2人によるトーク番組『耳の穴かっぽじって聞け!』(テレビ朝日...…
写真