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週刊誌スクープ大賞

「渡辺謙ネタはいまだにタブー」『ごちそうさん』絶好調の杏が抱える父との確執

 王貞治のホームラン記録をあっさり塗り替えたヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(29)が、離婚協議中の妻への暴行、監禁の疑いで米フロリダ州マイアミの自宅で1月12日に逮捕されたというニュースには驚いた。

 文春ではモノクログラビアで、その事件の時、夫人の取材のために自宅を訪れていて、犯行から逮捕までの一部始終を目撃したジャーナリスト・三山喬氏がレポートしている。

「夫人によれば、夫婦仲は一年ほど前から深刻な危機に陥っていたようである。バレンティンは奔放な女性関係を隠そうともせず、『こんなに楽しくやってるぜ』という愛人との写真の数々をメールで送付。夫人が『娘のことをほったらかしてどうする気?』と詰問すると、『娘なんか、お前のケツの穴に突っ込んでおけ』などと罵倒したり、ピストルの写真とともに『撃ち殺してやる』というメッセージや、不倫相手の局部の写真まで送りつけてきた。その一方で本塁打記録を塗り替える二日前には、夫人に突然、『裸の写真を送れ』と言ってきたことも。 罵詈雑言を繰り出すバレンティンに対し、現地の裁判所は『妻の許可なく自宅に入ってはならない』という命令を下していた」

 バレンティンは保釈された翌日の16日に会見を開き、「今の状況は恥ずかしい。自分の失敗。家族やチーム、日本のファンに謝りたい。できれば日本で野球をするチャンスを与えて欲しい」と話したという。

「会見に同席した担当弁護士は詳細の説明は避けたが、『法に触れることはしていない』と主張した。24日に裁判所が米国からの出国を認めるかどうかの判断を下す予定で、認められれば、来日して2月1日に始まるヤクルトの春季キャンプに合流することが可能となる」(17日付朝日新聞より)

 だが、そうスンナリいくのだろうか。三山氏はこう書いている

「夫人は『彼の二面性を知ってほしい』と私に語っていたが、確かに家族の前での凶暴さと、警察官の前での従順ぶりにはギャップを感じた。連行されていく際、夫人が『(本塁打の)タイトルがあの男を狂わせたのよ』と語っていたのが印象的だった」

 野球ファンの夢を壊した「落ちた偶像」が日本で再び輝くことはないのではないか。たとえ今シーズン日本でプレーできたとしても、相手投手たちは、こんなヤツに打たしてたまるかと本気で向かってくるはずだ。

 野球もそうだと思うが、格闘技は相手を本気にしたらダメである。王はホームランを打っても決して相手投手を小馬鹿にしたり挑発することはしなかったから、相手投手も“敵意”を抱かなかった。だから長い間、ホームランを打ち続けることができたのだ。

 さて、NHK朝の連続ドラマ『ごちそうさん』が好調なようだ。主役を務める渡辺謙の娘・杏の魅力によるものらしいが、実生活は父と娘の深刻な葛藤が続いていると文春が報じている。これが今週の第2位。

 1月7日のNHK大阪放送局で『ごちそうさん』の収録が再開された。だが、この日の撮影現場では杏(27)と東出昌大(25)の熱愛の話題で持ち切りだったそうだ。

「6日発売の『女性セブン』に、2人が正月2日に埼玉県にある東出の実家から出てくる写真が掲載されたのです。2人は東出の運転する車で近所のホームセンターやコンビニで買い物していた。正月を相手の実家で過ごすのだから、“家族公認”の付き合いなのでしょう」(女性誌デスク)

 だが、杏の現実の家族のほうは、ドラマのような展開を迎えてはいないという。今もなお、家族のもとを去った父・渡辺謙(54)との確執が続いているというのだ。

 87年、渡辺はNHKの大河ドラマ『独眼竜政宗』の主役に異例の大抜擢され、これを契機に一気にスターへと駆け上がる。しかし、その矢先の98年に急性骨髄性白血病を発症して長く厳しい闘病生活に入る。一度は復帰するも94年に再発。芸能ジャーナリストがこう話している。

「当時、渡辺の仕事は激減し、幼子二人を抱えた一家の生活は困窮しました。夫の献身的な看病を続ける一方で、藁にもすがる思いの由美子さんは95年頃に、歌舞伎俳優板東三津五郎の紹介で、巨漢の怪僧で『釈尊会』会長の小野兼弘(故人)に出会う。(中略)由美子さんは渡辺の療養に関する相談に乗ってもらっていたところ、病気は完治したため、次第に帰依していった。夫妻で宗教行事に参加、渡辺は小野からもらった護符を身に付け、法水を飲むなどしていたといいます」

 しかし、渡辺の病と怪僧との出会いは、その後の家族に暗い影を落としていった。

 01年、渡辺の自宅が税金滞納で差し押さえられていると報じられた。原因は由美子さんが作った巨額の借金だった。

「由美子さんは子供たちの学校の保護者にまでカネを無心し、借金を膨らませていったのです。渡辺は借金の理由を問いただし続けたが、由美子さんは一切語ることはなかった」(先の芸能ジャーナリスト)

 翌年3月には夫妻の別居が発覚。そして7月に渡辺は離婚の成立と子供の親権を求めて由美子さんを東京地裁に提訴したのだ。

 公判で、由美子さんの借金のほとんどが釈尊会と小野に送金されていた事実が発覚する。

 当時、長男の大は文春で「息子から父・渡辺謙へ せめて学費を払って」(04年1月1・8号)と題する手記を書いている。その中で、こう打ち明けている。

「妹は急に高校中退してしまいました。借金を返せない要因に学費がある。それなのにのうのうと学校に行っていたら失礼だ、というのが杏の意見でした。そしてまた妹は、『男はやはり大学へ行って卒業するべきだ』と、僕には『辞めるな』と言いました」

 家族が崩壊していく中でも杏は一貫して母親の由美子さんに寄り添い続けたという。

 そして、両親の離婚訴訟の最中に、杏は芸名を本名の渡辺杏から杏と改めた。芸能関係者は「渡辺謙の娘だと思われたくないという杏の明確な意思表示だ」と語る。

 離婚訴訟の結審からたった9カ月後に渡辺が再婚する。相手は芥川賞作家・辻仁成の元妻で女優の南果歩(49)である。

「杏は相当ショックだったようです。『結局、お母さんと離婚した原因はあの人なのか。お父さんを取られた』というところでしょう。また、渡辺は会見で杏へエールを送ったりしているのですが、杏はいまだに公の場で父親についての発言はしない。杏に会見で父親に関する質問をするのは現在もタブーなんです」(芸能ジャーナリストの二田一比古氏)

 私は『ごちそうさん』を見ていないが、杏の意志の強そうなところは顔にも出ている。こうしたつらい経験が、彼女を大女優にするのかもしれない。

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