日刊サイゾー トップ > 社会  > ヒトラー崇拝者・山田一成の素顔

自民党高市早苗総務大臣・稲田朋美政調会長と対談した“ヒトラー崇拝者”山田一成氏の素顔

 高市早苗総務大臣や稲田朋美政調会長、一部の政治家が、極右の活動家でヒトラーの崇拝者として知られる山田一成氏(国家社会主義日本労働者党・代表)と対談。記念写真に収まるなどしていたことが波紋を呼んだが、出版関係者はこの山田氏が「プロレス雑誌の復刊に関わっていた」という。


「以前、プロレス雑誌『ゴング』を出版していた日本スポーツ出版社の役員が逮捕された際、その役員に頼まれて、立て直しの代表者になったのが山田氏。2008年から、会社が破産宣告を受けるまでの2年間ほどです。役員の逮捕で雑誌が休刊して、実質的に社員がゼロとなっていた中で、その役員の代わりを務めたんです。山田氏はプロレス雑誌の復刊のために各地を奔走していたんですが、そのうちにこれも尻すぼみになっていました。ウワサでは、資金不足だったということですけどね」(同)

 実のところ逮捕された役員は、裏では「会社の乗っ取り屋」という悪評もあった。実際、逮捕された容疑も、別の会社の経営権をめぐって暴力団関係者まで介在した民事再生法違反の疑いだった。

「日本スポーツの代表取締役は解任されたんですが、同社の7割以上の株を所有していたので実権はそのまま。ただ、最高裁で控訴が棄却され、収監を目の前にして、代わりに動ける人物が必要だったんでしょう」(同)

 そこで過去に出版社を経営したこともあり、編集のノウハウがあった山田氏を立てたというわけだ。ただ、役員の資金集めが不十分で、結局このプロジェクトは頓挫。

「それでも山田氏は無報酬で、役員に代わり日本スポーツの債権処理に携わっていた」と関係者は話す。

 かつての人気雑誌「ゴング」は、出版社を替えて今年9月に復刊。山田氏を知る関係者は「もしあのとき『ゴング』が復刊できていたら、山田氏も現在ほど極右活動家としての色を出していなかったでしょうし、有名政治家とのツーショットもありえなかった」。

 山田氏の率いる国家社会主義日本労働者党は、外国人による不法就労や諜報活動への反発を掲げて街頭活動などを行っているが、今年はネット番組で「日本のネオナチ」として取り上げられた。山田氏を知る前出関係者によると「過激な主張をしているけど、人柄は穏やかで腰も低い。病気の妻をマメに介護する様子も聞いたことがある。パッと会っただけでは、過激な人物とは思えない」という。高市ら大物政治家は、慰安婦問題などの歴史認識の情報を山田氏から学んでいたというウワサもあるが、果たして……。
(文=鈴木雅久)

最終更新:2014/12/04 21:00
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