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“顔面踏みつけ”だけじゃない! 闘莉王、森勇介……「Jリーグ史上最悪のラフプレー」報道のなぜ

kimujmin.jpgサガン鳥栖 公式サイトより

 先日行われたJ1リーグ第4節の鹿島アントラーズ対サガン鳥栖戦で、「Jリーグ史上最悪のラフプレー」と言われるファウルが起きた。

 それは、鹿島アントラーズのMF金崎夢生の突破を、サガン鳥栖のDFキム・ミンヒョクがファウルで止めた後に起こった。なんと、倒れている金崎の顔を、キムが足で踏みつけたのだ。映像を見る限り、金崎の顔を狙ったとは断言できないが、あの場所に足を置けば、金崎を踏みつけることになるのはサッカー選手ならば想像できるはず。“未必の故意”と言われても仕方のない、足の運び方だった。


 この“極めて悪質な行為”に対し、Jリーグはキムに公式戦4試合の出場停止処分を科した。だが、「この出場停止処分では何も変わらない」と、あるサッカー関係者はいう。

「今までも、こういった乱暴な行為をする選手はJリーグにいました。そして、出場停止にもなっている。たとえば、田中マルクス闘莉王(名古屋グランパス)や森勇介(SC相模原)が相手に肘打ちするシーンは、結構あります」(同)

 確かに、闘莉王の肘打ちはYouTubeの映像で確認できる。森に至っては、Wikipediaにラフプレーの数々が記されているくらいだ。彼らが幾度となく問題行動を起こしている事実からも、出場停止が抑止力になっていないのは明らかである。さらにいえば、彼らの行動が、今回のように批判されてきたわけではない。

「サッカー専門媒体が、選手個人を批判するのは難しいでしょう。たとえば、闘莉王や森は人望がない選手ではないので、彼らのことを悪く書くと、ほかの選手からコメントを取りづらくなる恐れがあるからです。今後の関係のことを考えても、オピニオンは抜いて、事実関係だけを書く媒体がほとんどだと思います」(同)

 確かに今回の件を道義的に報じたのも、サッカー専門媒体ではなく、「AOLニュース」だった。その後、「J-CASTニュース」がJリーグ広報部やサガン鳥栖に取材を行っている。ネットニュースが乱立している現在でなければ、問題行為として大きく報じられることはなかったかもしれない。

 また、キムが韓国籍の選手というのも、炎上に拍車をかけたようにも思われる。サガン鳥栖のGK林彰洋もそれを感じたようで、「彼が韓国人の選手だからといって、『韓国が悪い』や、彼の根本を否定する発言まで見受けられるように思います」「それは本当に必要なことなのでしょうか?」と、自身のブログで加熱するネット住民に疑問を呈している。

 もちろん、今回のキムの行為が批判されるのは当然だし、出場停止が4試合なのも甘いように感じる。その半面、過去のラフプレーに対する報道と比べると、キムだけが過剰に批判されているようにも思う。チームの大きさや国籍、人気にかかわらず、ラフプレーを根絶するための報道が徹底されるのか。今後のサッカーメディアに注目である。
(文=TV Journal編集部)

最終更新:2015/04/08 11:49
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