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「素人に仕事を奪われる……」“アイドル戦国時代”でプロカメラマンが廃業危機に!?

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「素人に仕事を取られて、仕事が激減していて……」

 グラビア誌や公式サイトなど長年仕事をしていた、アイドル撮影の専門カメラマンが嘆いている。最盛期は月収120万円あったというキャリア25年のアイドルカメラマンの今年2月の月収は、20万円前後だという。その原因が、なんとアイドル撮影会に通うファンカメラマンに仕事を奪われたと言うのだ。一体どういうことか?

「編集者は『出版不況で、安く使える人にシフトしている』というんですが、『プロとアマの区別もつかないのか?』と聞くと、『今のアイドルファンは撮影技術も高い』って」(同)

 各地で開催されるアイドルの撮影会は、個人もしくは複数のファンがアイドルを一定時間、貸し切り状態で撮影できるもので、中にはプロ顔負けの機材を持ったファンカメラマンもいる。「これを着てください」と持参した衣装を渡すツワモノまでおり、まるでプロカメラマンのようだという。グラビア誌の編集者に話を聞いてみた。

「記者やライターは素人だと質が悪くて、とても仕事を任せられませんが、写真となるとプロと遜色ないレベルのファンカメラマンがいるので、起用するようになっています。単純な写真の腕とアイドル撮影の技術は別で、誌面で使えるカットというのは、それなりのスキルが必要になってくるんですが、そういったところもこなせるファンカメラマンが増えています。おそらく、雑誌に掲載されるグラビアを見て勉強したのでしょう」(編集者)

 12年のアイドル撮影歴があるファンカメラマンS氏は、昨年からプロ活動を開始。それまで撮影会で1時間1万円ほどの費用を支払って撮影していたものが、逆に報酬がもらえるとあって大喜びだ。

「撮った写真を編集部にすべて渡さなきゃならないのが残念ですが、公開できないだけで、私物コレクションとしては持っておけるので不満はないです。それよりもうれしいのは、有名アイドルを撮影できることです。撮影会をするのは知名度の低いブレーク前のアイドルが中心ですが、プロの仕事を受けるようになってからは、マスコミが集まるイベントなどで、有名アイドルを撮影できるようになりました」(同)

 S氏はこの撮影仕事で平均22万円の月収を得ており「今はほかのアルバイトと掛け持ちしていますが、いずれカメラだけでやっていきたい」という。ただ、仕事以外の撮影会通いは現在も続けている。

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