日刊サイゾー トップ > インタビュー  > “孤高の芸人”永野、荒木師匠を目指す!?

「ラッセンが好き~♪」でプチブレーク 孤高の四十路芸人を脱した永野が次に目指すは“21世紀の荒木師匠”!?

151112_cyzo_13.jpg取材前日、安い酒に悪酔いしておでこを負傷したという永野氏。「もう体が高い酒に慣れてるから……」(撮影=五十川満)

 青いシャツにボブカット、狂気すらはらんだ笑顔で訴えるラッセン愛……。つい数年前までは知る人ぞ知る芸人だった永野が今、満を持してブレークの時を迎えている。今回「1,000枚予約達成したら」という条件付きで「完全に完璧な」(※永野談)DVDが発売されると聞き、急遽インタビューを敢行。アングラからの「裏切り者」「魂売りやがって」という声に、永野はどう答えるのか。そもそもDVDは、発売なるのか……?

――「完全で完璧な」DVD……中身が気になります。

永野 世の中には、変なネタを集めたDVDはいっぱいありますけど、DVD自体が変わっているっていうのは新たな試みだと思います。

――DVD自体が変わっているとは?

永野 DVD自体がおかしいっていう作りです。どうしようかな、これも言っちゃおうかな……。いや、実はパクリなんですけどね。石井聰亙(現:石井岳龍)監督の『爆裂都市 BURST CITY』からパクッたんですけど。ここで初めてバラします。

――パクり!?

永野 サイゾーさんならいつかバレると思うんで話しますと、陣内孝則さんとかが出てた『爆裂都市』のキャッチコピー<これは暴動の映画ではない、映画の暴動である>から、パクッたんですよ。<これは変なDVDではない、DVDが変である>。初告白しますけど、オリジナリティがまるでないんです、僕は。全部パクリなんすよ!

――永野さんはオリジナリティの塊だというのが、世間一般の認識だと思いますが。

永野 僕は今まで、ロフトプラスワンに集う、若い多感なサブカル好きな人たちをだましてきました。本当はなんにもなかったんですよ。だから40過ぎて、本当のことを言っていこうと思って。

――だましているという感覚はあったんですか?

永野 そうですね。確かにこの20年間は、目が死んだ連中が支えてくれてたんですけどね。だけど、彼らはまったくお金を落とさないことに、あるとき気づいたんですよ。それで歌ネタにシフトチェンジして、最近ではお子さんやご年配の方までが覚えてくれるようになりました。しかし……その方たちは、DVDを買うという欲求がないのです。

――DVDの予約状況は?

永野 今日の時点で、まだ500枚しかない。こういうの、発表と同時にガッと600枚ぐらいまでいくべきじゃないですか。そこから足踏みして、1,000枚達成……だと思うんですけど、僕の場合、ガッといって200枚。それからあの手この手で500枚売って、もう限界値まで来てるんじゃないですかね。ドーピング打ちすぎた馬みたいな。

――いやいや、ここからですよ!

永野 だから今日は、今年に入ってからずっと背を向けてきたサブカル連中に、もう一度立ち上がってくれないかっていうお願いのインタビューなんです。

――自分から裏切っておいて(笑)。

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