日刊サイゾー トップ > その他  > 管理者なき「故人サイト」のその後

「ネット上に流した情報は永遠に残る」は本当? サイト管理者が亡くなってしまった「故人サイト」は、その後どうなってしまうのか

 たとえば、ツイッターやフェイスブックなどのSNSであればそのサービスの終了がアナウンスされた時点で、なんの対策も講じなければ、そのアカウントに書き記されていたテキストや写真は消滅してしまう。これは、無料のホームページサービスやブログサービスでも同様である。

 また、有料のレンタルサーバーを使っていた場合も、契約者が亡くなり、自動引き落とし先の銀行口座やクレジットカードが凍結されれば、そのまま放置しているとアカウントが消滅することになる。

 上記のように消滅とまではいかずとも、放置し続ければ必ず問題が発生する。特に問題が発生しやすいのが、ブログのコメント欄だ。ブログを放置していれば、そのコメント欄は「荒らし」に遭う可能性が高くなる。「荒らし」には二つのパターンが存在する。

 ひとつは、自動式のスパム書き込み。これの標的にされると、故人の訃報についた、友人・知人からのメッセージに混じって、アダルトサイトのURLなどを貼り付けた卑猥な広告などがついてしまう。こういったスパム広告は、アクセス数の多いサイトを狙ってくるので、故人が一生懸命ブログを書いていたのなら、なおさらそのサイトが汚される可能性が高まる。故人からサイト管理を引き継いだ人間が定期的にスパム広告を消してまわるか、コメント欄を画像認証制に切り替えるなど、なんらかの対策を講じる必要がある。

 もうひとつのパターンは、「炎上」の結果起こる「荒らし」だ。これに関してはまず、故人に対して恨みを隠しもっていた人間が書き込むケースが考えられるが、そうでない事例もある。ひとつ具体例をあげてみたい。

 アメーバブログ上で展開していた、ある20代半ばの女性のブログがある日を境に急に更新されなくなった。それから3週間後、突然、女性の夫から彼女の訃報と、愛に溢れた妻へのメッセージが投稿される。ブログの更新が途絶えていたのは、ブログ主である女性が急死したためだったのだ。当初は知人らがその訃報に対する悲しみや驚きをコメント欄に書き込んでいたのだが、それから約40日後、事態は大きく展開する。

 そのブログに関するスレッドが「2ちゃんねる」に立ち、たくさんのネットユーザーが押し寄せたのだ。悲劇はそこから始まる。その訃報がアクセスを上げるための工作なのではないかと疑いがかけられた。その後、「賞金目当てでこんな嘘付かないで下さい」といった心ないコメントが投稿されるなど炎上してしまうのだが、この騒動は、当時、アメブロでアクセスランキング上位に入ると賞金がもらえるキャンペーンを展開していたため起きてしまったものだった。

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