『アメトーーク!』「2本目やっちまった」さや香、今年の『M-1グランプリ』への出場を示唆
奇習! 昭和初期まで存在した「裸族」たちの驚愕の実態=瀬戸内地方
2016/03/29 09:15
【日本奇習紀行シリーズ】 瀬戸内地方
※イメージ画像:Thinkstockより
先頃、人気バラエティ番組で、沖縄県・西表島の北にある外離島で全裸生活を送る高齢の男性が取り上げられ、注目を集めた。しかし、昭和初期頃までは、その程度の差こそあれども、このような生活を送る人々は日本各地に存在していたという。
現在、島根県の山間の村で暮らす元漁師・野村忠五郎さん(94)は、かつて山を隔てた反対側にある瀬戸内地方で、そうした“裸族”を目撃した経験のある貴重な生き証人だ。
「もう80年近く前のことだけども、若い頃ね、ちょうどこの山の裏の方の海に出てさ、漁師の真似事をしていた時期があってね。そりゃあ当時はね、楽しい時期だったよ、おおらかでさ」
野村さんが中学を出た昭和12年頃の日本は、やがて訪れる太平洋戦争との間、いわばつかの間の小春日和のような、そんな時代であった。後に世界で初めて原子爆弾を落とされる国になるとは夢想だにしなかった当時の国民の多くは、第一期世界大戦での勝利から、この国のさらなる発展と躍進を信じて疑わず、「実ににぎやかな時代だった」(野村さん)のだという。そうした時代の中、野村少年は貧しい実家の助けになればと山を降り、漁師の見習いとなった。
「漁師って言ったってね、大きな船じゃないんだ。こーんな小さな船でさ、おやじさんと沖へ出て、昼前にはだいたい仕事が終わって戻ってくる。おかみさんがこさえてくれる飯が本当に旨くてねえ…。本当、いい時代だったよ」