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トイレでの仮眠すら「禁止」の貼り紙が……不況極まるテレビ業界、下請けスタッフを襲う地獄絵図

「そこなんです。いま経費削減でどの番組もスタッフの数が減らされ、スタッフひとり当たりの仕事量が増え、3日も徹夜で家に帰れず仕事なんてこともよくあります。情報番組なら細切れの話題を詰め込みすぎて、スタッフの仕事量は限界レベル。バラエティ番組だと、芸人司会に頼りすぎて企画がいつもギリギリになって決まるパターンで、結局、末端のスタッフが死ぬほど忙しくなるんです。テレビ局は、本社所属の局員には労働基準も守らせて給料も高く厚遇ですが、下請けスタッフについてはブラック企業さながらの状況が黙認されてます。トイレ仮眠だけが唯一の逃げ場なのにそれも禁止するなんて、スタッフを殺す気かと思いますよ」(同)

 問題の局のトイレは、貼り紙だけでなく便座のフタも外されており、強硬的な仮眠禁止対策を取っているようだが、ADは「さらに休みなく働けと言われているようで悲しい」と明かし、秋の番組改編期に転職を考えているという。

 この件について問題の局に問い合わせたが「局内施設の回答に関する応答はしていない」とのことだった。だが、近年、ハードすぎる業務からADを募集しても人が集まらないといわれるテレビ界、トイレでの仮眠を禁止するより、末端スタッフがそうするしかない理由を考えたほうがよさそうだ。
(文=藤堂香貴/NEWSIDER Tokyo)

最終更新:2016/07/07 12:00
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