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週刊誌スクープ大賞

小池百合子都知事の快進撃に、週刊誌もタジタジ……今度は東京五輪のドン・森喜朗を血祭りに?

 さて、ポストは12月15日に安倍首相がプーチンロシア大統領を地元山口に招いて首脳会談を行うが、そこで、日ロ平和条約を締結し、両国の最大の懸案である北方領土が返還される可能性が大だと報じている。

 確かに、安倍首相と極めて近い読売新聞朝刊(9月23日付)が、

「政府は、ロシアとの北方領土問題の交渉で、歯舞群島、色丹島の2島引き渡しを最低条件とする方針を固めた。平和条約締結の際、択捉、国後両島を含めた『4島の帰属』問題の解決を前提としない方向で検討している」

と報じている。

 これは世論の反応を、読売に書かせることで見たのだろうが、私の知る限り、さほど話題にならなかった。

 それは、ポストで佐藤優氏も言っているように、2島返還ならこれまでも両国の間で話は出ているのだ。

 あとは、両首脳が「やろう」といえば、これまででもできたはずである。できなかったのは、自民党内や保守派から「4島でなければダメだ」という批判が出ることを怖れたからであった。

 それに、1951年のサンフランシスコ平和条約で、日本は南樺太と千島列島を放棄しているが、択捉・国後は千島列島に含まれるのだ。

 さらに難しいのは、アメリカである。これまでも田中角栄がアメリカの頭越しで日中国交回復をやり、にらまれたことがある。

 属国ごときがアメリカを差し置いて何をやるかという考えは、アメリカ側に根強くある。今回はオバマ大統領退陣、新大統領就任という「狭間」を狙っての首脳会談だが、新大統領にとっても、日ロの接近に神経を尖らせていることは間違いない。

『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』『日本はなぜ、「戦争ができる国」になったのか』(ともに集英社インターナショナル)という労作をものにした矢部宏治氏は、沖縄の基地だけでなく、日本中を基地化できる条約と、一旦アメリカが他国と戦争を起こした場合、日本の軍隊は米軍の指揮下に入る「指揮権」が、占領時代以来続いていることを、さまざまな資料や公文書にあたって立証した。

 それでいえば、日本の領土に返還された歯舞・色丹、万が一国後・択捉まで返還されれば、そこへ米軍基地を置かせろと無理難題を吹っかけてくるかもしれない。

 最近の世界情勢は、経済的には中国の台頭が著しいが、軍事的、国連安保理事会でのロシアの力は見過ごすことはアメリカにはできない。

 第2の冷戦といわれる現在、安倍首相が軽はずみな行動を取れば、新大統領との間で摩擦が起こることも覚悟せねばならないだろう。

 そこまでの覚悟が安倍にあるのか? 単なる「歴史に名を刻みたい」という悪ノリでやっているとすれば、痛いしっぺ返しに遭うかもしれない。

 日ロの接近は、中国や韓国も刺激しかねない。外交音痴の安倍首相だから、プーチン大統領の都合のいいように動かされ、四面楚歌に陥るのではないか。

 熟慮、熟考のできない宰相は国を危うくする。私は保守でも左翼でもない。経済的に追い詰められ、中国ぐらいしか頼るところのないロシアに手を差し延べるのはいいと思う。 だがそれには、まず中国との関係を改善し、アメリカの新大統領と腹を割って話し合い、日米中ロの首脳が同じ卓を囲むよう、日本が中心的な役割を担うのでなくてはいけない。 2島返還で、日本人のロシア感は変わるか? 変わらないと、私は思う。

【巻末付録】

 グラビアに関してはポストがいい。まず巻頭で「葉加瀬マイ 愁色」。この瞳でジッと見つめられると……いいな。次が、よく意図がわからない「桐野女史 ワケアリの女」。編集長がフリーランスの女性ライターを連れてきて「彼女を脱がせてグラビアにしろ」と言われたとリードで書いてあるが、なんのこっちゃ。編集長は素人AVでも始める気なのかね。体は、まあまあいいけどね。

 袋とじは「フランス書院×アタッカーズのコラボAVを誌上再録 女教師姉妹」。文章との相乗効果でコーフン度はかなり。

 後半は「『大蔵映画』エロスの半世紀」、懐かしいね大蔵映画。若いときはずいぶんお世話になりました。

 袋とじは「見たこともないパンティ 厳選70着」。それから「ベストオブ『謎の美女』7」。YURI、cica、美咲などなど。やっぱりYURIが一番じゃ。

 もうひとつの袋とじは「斉藤慶子 ベストセレクション」。かわいかったね慶子ちゃん。

 現代は巻頭に「米倉涼子」。当然、裸はなし。後半は「片山萌美 熱視線」。ヘアはないけど、これが意外(?)にいい。

 袋とじは「最新『電気刺激マシンEMS』でわかった これが新しい性感帯だ」「独占スクープ掲載! 平愛梨」「美しい人妻佐々木あき」。あのスイカップ「古瀬絵理 揺れて濡れるスイカップをスクープ撮り下ろし!」は、最後の着物をはだけておっぱいをつかんでいるのが、遣り手の温泉芸者という風情だ。

 というわけで、セクシー度はポストのほうが上。よって今週はポストの勝ち!
(文=元木昌彦)

最終更新:2016/10/03 21:00
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