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週刊誌スクープ大賞

「高学歴男にとって、女は性のおもちゃ?」東大&慶大、集団レイプ事件の危うい類似点

 山本有二農林水産相が環太平洋経済連携協定(TPP)の承認案を「強行採決」する可能性について言及したことで野党が反発、山本農水相の辞任を要求することで一致した。

 この山本という大臣、軽率な発言だけではなく、身内にも人間としての配慮がないと文春が報じている。

「複数の元秘書の証言によれば、山本事務所は労基法第15条1項に定められた雇用契約書を作成していなかった。元秘書が山本氏本人に締結を求めたが、拒否されたという。また『給料は全部込みで約17万円』などとされ、残業代が支払われない形になっていた」(週刊文春WEBより)

 電通やワタミ顔負けのブラック事務所だというのだ。明々白々の労基法違反だが、このセンセイ、司法試験に合格しているそうだ。まさか経歴詐称ではあるまいな。

 こうした緩んだ大臣が出てくるのも、長期の安倍一党独裁政権のおごりからくるものである。

 国民が望んでもいない総裁任期を「連続2期6年」から「連続3期9年」に変えるというのも、国民軽視の表れである。

 衆院特別委員会で安倍首相が、「我が党においては(1955年の)結党以来、強行採決をしようと考えたことはない」と話したときには、正直、認知症が始まったかと思った。

 昨夜も、家人と言い合いになった。「あなたのように、安倍首相のことをバカな独裁者だなんてテレビで言うコメンテーターは誰もいないじゃない」。お茶の間のオバチャンたちは、新聞も雑誌も読まない。テレビだけが世界をのぞく窓なのだ。

 私が「テレビのコメンテーターは、干されるのが怖くて安倍批判などできないんだ」と言うと、「テレビに出られないから、ひがんでいるだけじゃない」と言い募る。

 お茶の間のオバチャンたちはテレビしか信じない。インターネットにはそうした安倍批判が数多あるが、若者たちはネットの中で、自分の関心のあるものしか見ないから、あってもないようなものだ。

 大新聞はテレビ局を系列に持っているのだから、テレビをもっと活用すべきだ。深夜の30分でいいから“治外法権”で、自社の記者が鋭い政権批判をする番組をつくり、毎日流したらどうか。それだけでも、世の中は今よりずっとよくなるはずだ。

 さて、慶應義塾大学の広告学研究会所属の学生による集団強姦事件は、被害者が警察へ被害届を出し、受理されたそうだ。新潮によれば、加害者は6人。

 さらに、強姦シーンを撮った動画や写真が学生の間で拡散されたので、リベンジポルノ防止法違反という罪も加わる。

「集団強姦致傷」は最高刑が無期懲役という重罪だから、さぞや加害学生たちは戦々恐々としていることだろう。

 さらに、被害女性の訴えを聞いたにもかかわらず、責任逃れをし、未成年の飲酒ということで収めてしまおうとした大学側への批判の声も大きい。

 創立者の福沢諭吉は修学の目的として、「人格を備えた社会の先導者となることが、義塾における教育の目標の一つ」だとしているのに、「人格破綻の『テキーラ陵辱』を前にしては、この福沢の言葉がブラックジョークにしか聞こえない」(新潮)

 文春は加害学生とその親を直撃しているが、当然ながら「(あなたに)関係ないでしょ! 弁護士に任せているんだから、何も言うことはありません」(加害者の母親)という反応ばかりである。
 
 以前ここでも書いたが、同様のことが5月に東大でも起きている。主犯格は工学部4年の松見謙佑(22)。松見らが餌食にする女子大生を集めるために作ったのは「東京大学誕生日研究会」というサークルだった。

「実は、彼(松見のこと=筆者注)は被害女性に殴る蹴るの暴行を加えた上、カップラーメンの汁を彼女の顔にかけたりと、やりたい放題だったのです」(捜査関係者・新潮)

 さらに「最後には松見は女子大生の局部にドライヤーで熱風を浴びせかけ、それに耐えかねた女子大生はTシャツとズボンを着て泣きながら部屋を飛び出した」(同)

 被害女性は提訴し、示談が成立した者以外、松見を含めた3人は起訴され、9月20日、松見に判決が言い渡された。懲役2年、執行猶予4年。もう1人も懲役1年6月、執行猶予3年。

『新潮45』(11月号)で、傍聴ライターの高橋ユキ氏が公判の様子をリポートしている。

「私の女性観ですが、(近づいてくる女性は)個人的に私を好いてくれるのではなく、下心があって近づいているのではないかと。そういう人たちに対して苦手意識、軽蔑する気持ちがありました」(松見)

 別の人間もこう語っている。

「仲間の間で女性をモノ、性の対象として見て人格を蔑んでる考え方が根本にあったと思う。大学に入学してサークルなどで他大学の子と接して、彼女らはアタマが悪いからとか、バカにして、イヤラシい目でばっか見るようになり……という、男たちの中でそういう考え方が形成されてきたように思います」

 東大生ほどではないが、慶應生にも、そうした女性蔑視、女性は性のオモチャという歪んだ優越感があったのではないか。

 女性のほうにも、そうした考えを秘めている男たちに対して「無防備すぎた」と言わざるを得まい。

 若い男たちの全部が草食化し、性に淡白になっているわけではないのだから。

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