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三代目JSBの「レコード大賞1億円買収」で思い出される“審査委員長怪死事件”の深すぎる闇

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 EXILE所属の株式会社LDHをめぐり、日本レコード大賞の買収疑惑が報じられたことで、過去の疑惑も蒸し返されている。「レコ大の闇」といわれる、2005年の審査委員長の怪死事件だ。ある音楽関係者は「あの事件を思い出すと、今回のLDHは危険な立場に追いやられているのではと危惧せざるを得ない」とまで言っている。

「審査委員長は死の直前、スキャンダルをリークされていた。これに倣えば、今回はLDHに攻撃の手が迫っているということでは?」(同)

 レコ大の審査委員長だった阿子島たけし氏は05年12月、ディナーショーに出席した後、行方不明となった。翌朝5時ごろ、横浜市の自宅が全焼。家族が捜索願を出す失踪事件となったが、その2日後、焼けた雨戸の下から遺体が発見された。

 神奈川県警は、外部から侵入の形跡がないとして失火による火事と断定したが、検視により阿子島氏の遺体が煙を吸い込んでいなかったことが判明し、「火事が発生する前の死亡」と判断。トラブルに巻き込まれた可能性も認め、「早朝5時という出火のタイミングが不自然」「持っていたはずの携帯電話が焼け跡から見つからない」などの不審点が明らかになった。さらに不審だったのは、その3カ月前、阿子島氏を攻撃する文書がマスコミ各社に送りつけられていたことだった。

 文書は「音楽業界有志一同」なる署名で、「レコード大賞審査委員長の横暴を告発する!」と題し、阿子島氏に委員長の辞任を迫ったもの。そこには阿子島氏が「03年9月の東京音楽記者会50周年の集いで多額の剰余金が不明」「ゴルフや韓国ツアーを◯◯メーカーなどに強要」「業界の有力筋に顧問料を要求」など多くの問題を抱えていたとされ、辞任しなければ詳細を明かすとの内容で、実際に12月までに数回の続編がばらまかれた。

 阿子島氏はそんな中での怪死だったが、警察は結局「火元が1階居間で、2階で寝ていたところ逃げ遅れ、ベランダから飛び降りて事故死した」という推察で捜査を終了させてしまった。

 前夜の阿子島氏はディナーショーの帰りに姿を消しており、現場の不自然な点や、その後の文書を見れば、いやでも浮かぶのが他殺説。当時、阿子島氏と友人関係にもあった大手レコード会社の人間にコメントを求めたところ「僕ら業界人の間でも、殺されたに違いないって言われてる」という話をしていたのだ。

「もともとレコ大は、日本の音楽業界を牛耳る一部の連中の利権と化していて、昭和30年代には受賞者が事前に決められていたことも隠していなかったぐらい。それが大賞だけ当日決定という演出になったのは、ギリギリまで裏交渉を可能にするってことで、要するに“ワイロをよこせ”っていうようなもの。もちろん大ヒットを飛ばしてガチで受賞したことアーティストもいて、1994年のMr.Childrenとかがそうだったけど、彼らは海外レコーディングを理由に授賞式を欠席。政治的な話に絡みたくない人たちは距離を置いていったんだ」(同)

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