日刊サイゾー トップ > 芸能 > ドラマ  > 『IQ246』織田裕二の熱量と出力

クソ推理、クソ事件連発でも「クソドラマ」にならない『IQ246~華麗なる事件簿~』織田裕二の熱量と出力

iq1212TBS系『IQ246~華麗なる事件簿~』番組サイトより

“本格ミステリー”を謳いながら、毎回毎回うんざりするようなクソ推理、クソ事件を積み重ねてきた日曜劇場『IQ246~華麗なる事件簿~』(TBS系)は、ラスト前の第9話。ここまでなんとか視聴率2ケタに踏みとどまってきましたが、ついに9.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、1ケタ陥落です。とはいえ、裏の『フィギュアスケート グランプリファイナル2016』(テレビ朝日系)が平均17.6%取ってましたので、大健闘といえると思われます。

 この作品を最初から見てきた方なら、「クソ推理」「クソ事件」というところには異存ないと思うんですけど、だからといって『IQ246』が「クソドラマ」かというと、そうでもないんです。後半になって、やんごとなき沙羅駆(織田裕二)と護衛係の和藤奏子(土屋太鳳)、執事・賢正(ディーン・フジオカ)の人間味や関係性の輪郭が見えてくるにつれて、基本設定とお芝居だけで楽しく見られるドラマになってきてる。頭を空っぽにして、3人のやり取りだけ眺めていれば、「ヒマだヒマだ」と沙羅駆が言い続けている日曜の夜が、決してヒマな夜ではなくなっている。

 そんな、「本格ミステリーを頭空っぽで楽しむ」という前代未聞の体験を視聴者に与え続けている『IQ246』。今回は、その真骨頂のような回でした。

 まず、すべての事件の黒幕であり、前々回のラストシーンで情緒たっぷりに逮捕されたマリアT(中谷美紀)が、服毒自殺を図ります。

 主人公が追い続けた黒幕が、自殺してしまう。

 前後関係がなくても、それって、どうやってもおもしろいシーンなんですよね。ドンパッチ、でしたっけ。口の中に入れたらパチパチするお菓子。あれのようなもんで、普通の生活者にとっては、「黒幕が自殺」というだけで刺激物の記号のようなものなので、「おもしろい」と感じてしまう。これが、基本設定だけで楽しく見られるということです。

 で、死にゆく中谷美紀が美しいんだ。実に美しい。その所作も、表情も、とてもキレイ。見ていて、ため息が出ちゃうくらい。これが、お芝居だけで楽しく見られるということです。

 楽しいから、その後マリアTが実は死んでなくて、死体安置所から適当に持ってきた死体にルパン三世みたいに中谷美紀の顔面を貼り付けて、実はマリアTは脱獄していたというズッコケ展開も、まあ許せちゃう。

 いつもは強く忠誠を誓っている執事・賢正が、マリアTにだけ激しく殺意を燃やし、沙羅駆の意に反して単独で殺害を企てる。


12
こんな記事も読まれています

クソ推理、クソ事件連発でも「クソドラマ」にならない『IQ246~華麗なる事件簿~』織田裕二の熱量と出力のページです。日刊サイゾー芸能最新情報のほか、ジャニーズ/AKB48/アイドル/タレント/お笑い芸人のゴシップや芸能界の裏話・噂をお届けします。その他スポーツニュース、サブカルチャーネタ、連載コラムドラマレビューインタビュー中韓など社会系の話題も充実。芸能人のニュースまとめなら日刊サイゾーへ!

ページ上部へ戻る

絶対的満足度の至宝店

すべて見る

人気連載すべて見る

元木昌彦の『週刊誌スクープ大賞』

「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"元木昌彦による週刊誌レビュー

“元アウトローのカリスマ”瓜田純士、かく語りき

“元アウトローのカリスマ”瓜田純士の最新情報をお届け! 嫁・麗子も時々登場。

トンデモ海外ニュース

世界中のびっくり珍事件をお届け。世界はやっぱり広かった!

深読みCINEMAコラム『パンドラ映画館』

最新作・話題作から珠玉の掘り出しモノまで、毎週1本必観の映画作品を徹底レビュー

じゃまおくんのザオリク的マンガ読み

マンガレビューブログ管理人じゃまおくんが、世の中に埋もれる過去の名作マンガを発掘!

イチオシ企画

【日刊サイゾー/月刊サイゾー】編集・ライター募集のお知らせ

現在「日刊サイゾー/月刊サイゾー」 編集部のスタッフを募集しております。
写真
特集

吉本騒動、どう着地する?

松本人志、明石家さんまに加え、島田紳助も参戦! お笑い帝国は一体どうなる?
写真
人気連載

郵便局・日本郵政は信用できない

今週の注目記事・第1位「もう『郵便局』は信用し...…
写真
インタビュー

5lack×前野健太対談後編】

“本格ミステリー”を謳いながら、毎回毎回うんざりするようなクソ推理、クソ事件を積み重ねて...
写真