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【おたぽる】

マニアックな銃がてんこ盛り! 『バイオハザード:ザ・ファイナル』がミリオタに刺さりすぎな件

 アンブレラ社の兵士からアリスが奪ったハンドガンは、この連載でも紹介したことのある「グロッグ17」です。グロッグはオーストリア製です。ブルガリア製「AR-M4SF」とグロッグって「なんて、チグハグな装備なんだ!」って心の中で叫んでしまいました。よく見ると、このグロッグ、コンペンセイターが付いているじゃありませんか。最初気づきませんでしたが、横から見るとはっきりわかりました。

 コンペンセイターとはなんぞや? そうお思いの方も多いと思います。コンペンセイターとは、発砲時の排出ガスを強制的に上方向に排出する装置です。どういう効果があるかというと、上に向かってガスが出るということは、下方向に力が入ります。そうすることで、弾丸の発射時の跳ね上がりと相殺して銃口をまっすぐにしたままにできるのです。簡単にいえば、反動抑制装置です。

 一般的にはコンペンセイターはハンドガンに使用し、ライフルなどに装着する反動抑制装置は「マズルブレーキ」といいます。このコンペンセイターは映画において、反動抑制装置以外の大きな効果を持ちます。それは、特殊装備っぽくてカッコいい! の一言に尽きます。他のモブキャラの装備と違うからオリジナリティも出せるし、ハンドガンの銃身も長くなるから、アリスが振り回している時、非常によく映えるんですね。

 本当にアクション映画の主人公たちは、このコンペンセイターをよく使います。特に二丁拳銃をふりかざするような主人公に多い気がします。ちょっと気にして見てみると面白いですよ。

 どんどん紹介していきましょう。敵の本拠地で調達した武器は、ドイツのヘッケラー&コッホ社製「MP5K-PDW」です。実はこれ、映画版バイオハザードの第1作で、特殊部隊が装備していたものなんですね。「PDW」これもこの連載を読んでくださっている方ならわかるはずです。「Personal Defense Weapon」の略です。

「MP5」も映画でよく出てくる現代を代表するサブマシンガンです。サブマシンガンの部類では非常に精度が高いので、実際、対テロ作戦部隊などでよく使用されています。

 日本の警察の警備部所属の特殊急襲部隊SATでも、MP5は使用されています。サブマシンガンはアサルトライフルほど威力はなく、ハンドガンよりも制圧力が高いので、犯罪者相手には“ちょうど良い”のでしょう。

 MP5Kの「K」なんですが、「K」はドイツ語の「クルツ Kurz」。意味は「短い」です。そもそもサブマシンガンは短機関銃なんで、さらに短くしているMP5Kは短短機関銃ということになります。

 アリスが使う武器で特に目立った二つの武器を紹介しましょう。一つは「三連ショットガン」です。水平に銃口が三つ並んだ異様なショットガンです。切り詰められて、短くなっています。アリスはこれを片手で扱います。こんな武器知りませんでした。調べたら、ありませんでした。

 しかし! 似てる武器を発見してしまいました! 銃口が三つあるショットガン、その名を「トリプルスレッド」です! ただし、水平には並んでません。つまるところ、架空の武器なのです。これは、ゲーム版バイオハザードに出てきたショットガンで、原作へのリスペクトといえるのではないでしょうか。

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