迫力カーチェイスに、“50人斬り”アクション……“血煙”が映える『LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五エ門』小池健監督インタビュー!
小池 前作のヤエル奥崎が知的で、計画をキッチリと立てて行動するキャラクターだったので、対照的なキャラにしたいと考えて、ホークをパワー系のキャラクターにしました。五エ門が刀なので、飛び道具は使わせず、日常で彼が使っている斧を使わせようと考えました。刀と斧の対比も、よい感じで出たのかなと思います。
―― そのホークがバイクで追ってくるシーンは恐怖感も迫力もありました。小池監督といえば『REDLINE』(10年公開の長編劇場アニメ)を連想するアニメファンも多いと思いますし、『ルパン』シリーズも歴代の各作品で印象的なカーチェイスシーンがありますから、期待しているファンも多いかと。今作でのカーチェイスの見どころは?
小池 そうですね。カーチェイスは前作でもありましたし、当初から今作でも踏襲したいと考えていました。そこで、これまでバイクというのはありそうでなかったので、バイク対車ということにしました。
ホークのアイテムにバイクを選んだのは、どんなことがあっても傷つかずに追ってくるというキャラクターって怖いよねというのがあったので、某有名映画を多少意識したというか……得体の知れないものが追ってくる怖さの部分、イメージ的なところを参考にさせていただきました。見た目は全然違いますが。
―― 五エ門が主人公のせいか、全体的にシックな感じの影使いで、それが格好いいなと感じたりもしました。画面作りはどんなイメージで構築されたのでしょうか?
小池 それは背景の水イメージが強いんだと思いますね。舞台が日本という設定ですので、墨画っぽい美術も楽しんでいただければと思い、力を注いだ部分です。加えて五エ門自体が、モノクロというか、白と黒のカラーリングでできているキャラクターなので、よりそういった印象が強く残ることになったんでしょうね。
画面の色あいでいえば、雨が降っているというシーンが印象的になるように、かなり意識して作りました。この作品で、そのシーンが特に印象に残っているとなるとうれしいですね。“血煙”もまた、よく映えると思いますし。
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